スノーピーク グローストーブ(KH-100BK) レビュー
スノーピーク グローストーブ(KH-100BK)とは
今回レビューするのは、スノーピーク グローストーブ(KH-100BK)です。キャンプ&自宅兼用として購入しました。スノーピークからリリースされている石油ストーブですね。
比較対象:トヨトミ レインボーストーブ RL-250-G
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-G レビュー トヨトミ レインボーストーブ RL-250-Gとは [itemlink post_id="1045"] 今回レビューするのは、トヨトミのレインボーストーブ(石油スト[…]
ご存知の通り、スノーピークのストーブはトヨトミ製(OEM生産)です。
トヨトミのレインボーストーブ RL-250-Gも所持しているのですが、こちらは「対流式」ストーブで熱はほぼ上方向のみに発生します。
部屋全体の空気に「対流」を発生させるため、大きな部屋全体の空気を温めるのには適していますが、ストーブの上側しか温まらないという弱点がありました。
一方で、グローストーブは「輻射式」となっています。円筒形の金属板に熱を反射させて拡散することで、遠赤外線効果を生み出し、360度全周に渡って熱を発生します。
つまり、側面方向への暖房効果が非常に高いストーブです。人を温めるのはこちらに分があります。
グローストーブ(KH-100BK)の仕様
本体サイズ(幅×高さ×奥行) | 388×388×474(h)mm |
本体重量 | 5.9kg |
使用燃料 | 灯油(JIS1号) |
燃料消費量 | 2.54kW(0.247L/h) |
給油タンク容量 | 4.9L |
燃焼継続時間 | 約20時間 |
キャンプ場までの持ち運びはさほど苦にならない大きさ&重さ。
薪ストーブには無い手軽さも魅力です。一酸化炭素中毒にさえ気をつければ、あとは給油して点火するのみです。
キャリーケース
純正のキャリーケース、スノーピークストーブバッグ[BG-100]も同時購入しました。厚手で、非常にしっかりとした作りです。やっぱり、キャンプ場への運搬の際にむき出しだとちょっと抵抗があります。
ガバッと開くのでとても収納しやすいですね。
厚手の素材で車載の際にクッションとなってくれて、上に物を積んだりした際に安心です。
また、オフシーズンの保管時にもホコリをかぶることなく収納することが出来ますよね。
…さらに、ストーブを入れていなくても自立するため、現場でストーブを出したあとにゴミ箱として使用するユーザーもいるようです。ストーブケースとゴミ箱が兼用となるため非常に合理的ですね。(個人的にはゴミの匂いがついたら嫌なので、別で持っていきます)
ラインナップ
スノーピークのストーブについておさらいしておきましょう。
3種類リリースされていまして、レインボーストーブ、タクード、グローストーブですね。
レインボーストーブ
レインボーストーブは美しいガラス製の筒が特徴のストーブ。トヨトミのレインボーストーブのほぼ同じ仕様。デザイン違いでの販売ですね。
タクード
タクードは背が低いコンパクトなストーブで、「煮炊きコンロ」としての使用が推奨されている機種です。暖房器具よりも調理器具としての性格が強い機種ですね。
※タクードの原型は、トヨトミ「K-3F」という石油こんろです。
グローストーブ
そして今回ご紹介するグローストーブ。同じ仕様のストーブがトヨトミからリリースされていないのがポイントだと思います。
トヨトミ製ではあるのですが、見た目だけじゃなく仕様もスノーピーク専用になっています。
ディティール
天板
天板です。鉄板となっており遠赤外線効果を発揮。ここにケトルを置くことでお湯を沸かすことも可能です。
燃焼筒
燃焼筒です。鉄製の円筒型で、これが赤熱することで360度周囲に熱が放出されます。体感として、側面もしっかり暖かくなります。
参考までにレインボーストーブはどうなっていたかというと、バーナーが下部にあり、周囲をガラスが覆う仕様となっていました。赤熱する部品がないため、バーナーから発せられた熱がそのまま上昇します。
持ち手
上部には運搬用の持ち手が付いています。クラシックな見た目で実用面でも問題ありません。レインボーストーブとほぼ同じものですね。
ヒートガード
ヒートガードは縦方向のワイヤーでやや大きめの間隔です。子供が近くにいる時は少し注意が必要です。
操作系
操作系は非常にシンプルで直感的に操作出来るものです。
左から
- 燃料計
- 緊急消火ボタン
- 消火・点火ダイヤル
- 給油口
となっています。
なお、レインボーストーブと同じ仕様です。じっくり比較したところ、基本的に「下半身」(?)についてはほぼ同じもの、という認識で良いと思います。
燃料計
燃料計はアナログ仕様。給油をすると針がゆらゆらと揺れて可愛いです。(レインボーストーブと同じです。)
針やその他表記はすべて視認性が高くわかりやすいですね。
緊急消火ボタン
緊急消火ボタンです。消火方法は2種類。
- センターの消火・点火ダイヤルを消火方向に目一杯回す
- 緊急消火ボタンを押す
センターのダイヤルですと30秒ぐらいかけてゆっくり消火します。燃焼不良を起こして灯油の匂いが発生するのを防ぐための仕様です。
一方で、この緊急消火ボタンを押すとすぐに消えますが少し匂いがします。基本的に押すことはあまりありません。
ちなみに、本体を揺らすと安全装置が働いて消火します。(耐震自動消火装置が作動。)
消火・点火ダイヤル
消火・点火ダイヤルです。点火方向に目一杯回すと、「ピー」というブザー音とともに点火します。その後、3分ぐらいかけてゆっくり赤熱筒が赤くなります。
火力安定後に消火側に回すことで火力の調整をすることが出来ます。とはいえ、ダイヤルの1/3ぐらい弱めるとほぼ消えかかってしまうので、少し弱める程度の調整となります。
目一杯点火方向にしたときが100%だとすると、だいたい70%〜80%ぐらいの燃料消費まで調整出来るイメージですね。
給油口
給油口です。キャップは非常に簡素なものですが、ゴム製パッキン仕様で漏れ等は無くしっかりとしています。
穴の直径は約2センチ。手動の灯油ポンプなら問題無く使用出来ますが、電動式のポンプはモノによっては使えない可能性がありますので注意が必要です。
灯油を入れた状態で車載して運搬しましたが、漏れるようなことは有りませんでした。
キャップが漏れにくいだけでなく、燃料タンクも漏れ防止のための「二重構造」となっているそうです。
万に一つ、灯油が漏れてしまったときのことを考慮するとやはり専用ケース、もしくはなんらかのケースに入れて運搬するのが適切かと思います。
着火は電池駆動
着火は電池駆動となっており、単2が4個必要です。ボディ裏側の樹脂製カバーを外すと電池BOXが格納されています。
点火口
点火口ですね。前方のスノーピークのロゴが記載されいてるパネルが開閉します。
電池切れや入れ忘れてしまった場合でも、ここからチャッカマンやマッチ等で点火することが可能です。
塗装
塗装はつや消しブラック。スノーピーク製のグローストーブならではの仕様。このスノーピーク製だけの特別仕様のボディカラーが欲しくて購入したようなものです。(カッコいいです)
当然のことながら、耐油塗装で灯油が垂れても色が落ちることはありません。
Made In Japan
トヨトミ製品は高品質なMade In Japanです。石油を燃焼させる暖房器具ですので、安全性が高いJAPANメイドは嬉しいですね。
一般財団法人 日本燃焼機器検査協会の『防災製品等推奨品マーク』認定品となります。(右下のマークです)
水平器
ボディ裏側に「水平器」が装備されています。これはキャンプでの使用を想定した装備ですね。
ちなみに、レインボーストーブにはなかった装備です。
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