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ファイアースターターの仕組みと使い方のコツを解説

ファイヤースターターの仕組み

ファイアースターターとは、その名の通り火を起こすための道具のこと。

フェロセリウムやマグネシウムでできた金属の棒(ロッドやファイヤースチールと呼ばれる)とストライカーという金属のパーツが一組になって販売されている現代版の火打石です。

ロッドをストライカーで擦ることによって火花を散らし、火口(燃えやすい燃料)に引火させることで火を起こすことができます。

この記事では、ファイヤースターターの基本や、上手な使い方を解説します。

ファイヤースターターのメリットとは?

ファイヤースターターには、ライターやマッチにはないメリットがあります。

  • 燃料を使わずに火を起こせる
  • 湿気や水没に強い
  • 低温に強い

ライターの場合、燃料が無くなると火を起こすことができなくなってしまいますが、ファイヤースターターはロッドが無くならない限り火を起こすことができます。

ロッドは使用するたびにすり減っていくので、いつかは無くなってしまいますが、使用回数が少ないものでも3000回以上の使用が可能です。

ロッドは目で見て「どれぐらいすり減っているか」がわかるので、ライターのように「使いたい時に使えなかった」という事態にはなりません。

また、ライターやマッチは防水性能がないものの場合、水没させてしまうと使い物になりませんが、ファイヤースターターは極端に湿気や水濡れに強いのも特徴です。

たとえ水没しても表面の水を拭きとれば、使用が可能です。

 

ライターのガスは気化できないほど寒い場所では使いものになりませんが、ファイヤースターターは低温下でも変わらず着火ができるため、真冬でも使用が可能です。

【初心者の方向け】ファイヤースターターの選び方

初心者の方向けの、火起こしのしやすいファイヤースターターの選び方をお伝えいたします。

ポイントは3つです。

  • 素材はフェロセリウムのものがおすすめ
  • ロッドの長さは10cm以上、太さは8mm以上のものが扱いやすい
  • ストライカーとロッドの持ち手部分は握りやすいものを選ぶこと

以下で理由をご説明いたします。

ロッドの素材は主に2種類

ファイヤースターターのロッドの素材は主にフェロセリウムとマグネシウムの2種類。フェロセリウムのほうが着火がしやすく初心者向きの素材です。

 

フェロセリウムとは鉄とセリウムの合金です。

セリウムの発火点は150〜180℃と低いので、軽い力で擦るだけで簡単に火花を出すことができます。

マグネシウムの発火点は約473℃とフェロセリウムの3倍ほどなので、発火させるのにそのぶん力が必要になります。

そのためマグネシウムのロッドを使用して火花を出すのは少々コツが必要です。

 

フェロセリウムのロッドは簡単に火花が出せるだけでなく、同じ太さのマグネシウムのロッドと比べて、より大きな火花を発生させることができます。

ロッドの長さと太さに注目

ロッドが長いほうが一度に擦れる距離が長くなり、一度で削ることができる金属の量が増えることから、一度により多くの火花を発生させることができます。

あまりロッドが短いと上手く火花を飛ばすことができないので、初心者の方は10cm以上の長さがあるものを選ぶと扱いやすいでしょう。

 

ロッドの太さは、太ければ太いほど一度に削ることができる金属の量が増えるので、多くの火花を発生させることができます。また、太いほうが長持ちします。

 

ロッドの平均的な太さはが8mmなので、8mm以上の太さがあるものを選べば間違いがないでしょう。

ただし、ロッドが太くなると、その分重量もかさみますので、用途に合わせた太さのものを選ぶようにしましょう。

ストライカーとロッドの持ち手部分をチェックしよう

ストライカーはロッドにすり合わせて力を伝えるパーツなので、その持ち手部分の握りやすさはファイヤースターター自体の使い勝手を大きく左右します。

ストライカーの持ち手部分は、木製や樹脂製、金属製など様々なものがあります。形状も多様なため、できれば購入前に実際に触って、手になじむものを選びましょう。

ロッドの持ち手部分も同じように握りやすさをチェックしておきましょう。

ストライカーで擦る際に、しっかりと握って固定しておく部分なので、手が抜けないように、フィットするものを選びましょう。

確実に着火させる3つのコツ

ファイヤースターターで確実に着火させる3つのコツをご紹介いたします。

コツ1.よく乾いた火口と薪を用意する

ファイヤースターターの火花を確実に着火させるためには、よく乾いた火口と、よく乾燥した針葉樹の薪を用意しましょう。

火口には麻の紐の繊維をほぐしたものや、メイク用のコットンをほぐしたものが最適。

麻の紐から繊維をほぐすのはなかなか大変な作業なので、めんどうならば100円ショップのセリアにボリュームのある麻の火口が売られているのでおすすめです。

コツ2.あらかじめロッドを削っておく

着火の前にストライカーをゆっくりスライドさせてロッドを削り、金属の粉を火口の間に貯めておきましょう。火口がより燃えやすくなります。

その際、ストライカーを勢いよくスライドさせてしまうと火花が発生して、金属の粉が燃えてしまうのでご注意ください。

コツ3.ロッドを固定して着火する

着火の際に、初心者の方はロッドの先端を焚き火台の底や薪に押し付け、ロッドを固定した状態でストライカーをスライドさせて着火しましょう。

慣れていないと、着火の際に手がぶれてしまい、火花を思った場所に落とすことができないからです。

ストライカーはロッドに対して、できるだけ平行に押し当てるようにしてください。より力が入るので、大量の火花を生み出すことができます。

MAAGZのファイヤースターター

MAAGZからもファイヤースターターをリリース予定です。

写真左がMAAGZのロッド。ロッドの素材はフェロセリウム製。直径は12.7mmの極太ロッドです。長さは13cmあり、安定した長いストロークを可能にします。

持ち手部分は国内の工場でアルミの固まりから削り出された特注品です。しっかりと手にフィットする形状です。

多くのファイヤースターターはロッド部分を使い切ると、持ち手部分は廃棄するのがあたりまえですが、MAAGZのファイヤースターターは持ち手部分に六角レンチ穴があり、緩めることでロッドを交換できます。

ストライカーは持ち手部分に革パーツがあり、握りやすさに配慮がされています。MAAGZの型押しロゴ入り!

MAAGZのファイヤースターターを使って火起こししてみた

それでは実際にMAAGZのファイヤースターターを使って火起こしをしてみましょう。

人差し指ほどの太さのよく乾燥させた針葉樹を井桁に組み、中央に麻紐をほぐした火口をいれます。

中央にロッドを向けて、勢いよくストライカーを擦ります!

見事一発で着火!火花の量が多いので、あらかじめロッドを削っておく必要がありません!

火口が消える前に細かい枝やティッシュペーパーなどを追加して火を育てます。しばらくすると全体に火がまわりました。

極太のフェロセリウムロッドはワンストロークで、恐ろしいほど大量の火花を生み出します。初心者の方でも容易に着火ができますね!

さいごに

ファイヤースターターを使用した火おこしは、手間がかかるぶん、火を育てている感覚が強く、火のありがたみをより強く感じることができます。

慣れればどんな環境でも火起こしができるようになるので、防災用品としても重宝する道具です。ぜひ、ファイヤースターターをキャンプ道具の一員に加えてくださいね。

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