「焚き火検定」の詳細
スケジュール
さて検定ですが以下のようなスケジュールで進んでいきました。
- 概要説明
- 焚き付け探し
- 基本アイテム説明、焚き火場所説明
- 薪割り バトニング フェザースティックづくり
- ファイヤースターターによる火起こし
昼休憩
- 着火剤による火起こし
- ワークショップ(竹製コップ 竹製火吹き棒)
- 消火&片付け
- 筆記試験
- 質疑応答
- 記念撮影
各パートを写真付きで大まかに紹介していきます。
焚き付け探し

会場のすぐ裏に森があり、そこで焚き付けを探しました。どういったものが適しているかを猪野さんが説明してくれます。

その後はフィールドワークで各々焚き付けを探します。

こちらの写真を見て上下どちらの杉が焚き付けに向いているかわかりますか?
わからなければぜひ焚き火検定を受けてみましょう!
基本アイテムの説明、焚き火場所説明

着火剤の種類、ナイフの種類、焚き火のベストポジション、天候などなど・・・焚き火に関して様々な情報を教えていただきました。
どこにお金をかけてどこは節約するのかといった具体的な話もしてくれるので、初心者の方にはとてもためになると思います。
薪割り バトニング フェザースティックづくり

いよいよ本番!って感じです。普段は割れてるものを買ってくるので薪割りは初体験。薪割りのコツや周囲への注意、どこに危険性が潜んでいるかを丁寧に教えてくれます。

やや湿った難易度の高い丸太でしたが猪野さんは一撃で真っ二つ!さすが焚き火マイスター!拍手が起こります!ちなみに自分は狙ったところに斧を振り下ろすことすら難しかったです。
3〜4回振り下ろしても割れず4人の男を経由してようやく割ることができました。(笑)

次はバトニングに移ります。
普段からやる機会の多いバトニングが実は色々な危険が潜んでおり自分はいつも危険なやり方をしてました・・・今後は改めたいと思います。

次はフェザースティック。普段は着火剤で楽をしてしまうことが多く久しぶりのフェザースティック。コツを教わりながら作成します。初心者でも作りやすい方法というものを教えてもらいました!
が、長く作ろうとするとフェザー部分が分厚くなってしまい、薄く作ろうと思うと短くなってしまう・・・経験不足が露呈してしまってます(汗)精進します。
ファイヤースターターによる火起こし

午前中最後がこちら。このあたりはザ・ブッシュクラフトといった具合でしょうか。ここで驚くべきことに1人1台の焚き火台が!

携帯性と安定性を兼ね備えた、既存の製品とは全く違うアプローチで設計した焚火台、サテライトファイヤーベースです。高度な切削…
キャプテンスタッグのUGー29 ラウンドファイアピットとムラコのサテライトファイヤーベースが各10台ずつ!しかも新品!(今回が初回の焚火検定だったからだと思いますが)

麻縄をほぐして着火し、焚き付けとフェザースティックに引火させていきます。火がすぐ消えてしまう時の対処方法やコツも、丁寧に教えてくれました。
参加者全員5〜10分ほどで立派な焚き火を作ることに成功。みるみる大きくなる火はやっぱり何度観ても高揚感が抑えきれませんね。
猪野さんがおっしゃるには「お金をかけるとこはケチらない。そうじゃない所はなるべく安く。」とのこと。
実際に今回用意されていたファイヤースターターも100円ショップのセリアとのとこ。
昼休憩
お昼休憩中には焼きミカンが配られました。(写真を撮り忘れました)初めての焼きミカン。特に何も手を加えず皮ごと焚火に突っ込んでおくだけでしたが非常に美味しい!
皮は黒焦げでしたが剥くとホクホクのみかんが現れます。
温まったミカンは普段の何倍もの甘みを口中に広げ、鼻から抜ける柑橘類独特の香りも普段より色濃く感じました。これはキャンプおやつの定番になりそうな予感!
着火剤による火起こし

休憩後はまた火起こしを実践。今度は文明の利器『着火剤』を利用します。文化たきつけとジェル状の着火剤、それぞれの使用方法、そこに潜む危険を学びます。
着火剤使用の火起こしは、薪を組んだ状態から始めます。こちらは眺めているだけであっという間に火が育ちます。
ワークショップ(竹製コップ 竹製火吹き棒)

用意された青竹を自分で切ってコップか火吹き棒を製作します。10分ほどで各々の手作りグッズが完成。自分は火吹き棒を作成しました。
やっぱり手作りの道具は愛着がわきますね。今度のキャンプには絶対持っていこうと思います。
消火&片付け

薪の着火→自然消火までの流れを教わります。逆算してこそ焚き火スト!今後の焚き火ライフに活かせそうな知識を蓄えることができました。
更に消火の際の注意点、消火に便利な道具を紹介いただきました。ここまでで基本的な焚き火の知識はバッチリです!
筆記試験

今日の内容の復習です。逐一メモしながら1日過ごしてきましたがわからない問題がちらほら・・・。
でも安心してください!猪野さん三橋さんに聞くとわからない問題をさりげなく教えてくださるので大丈夫です。
写真は答え合わせをしてもらう受検生の行列です。
質疑応答

今回でた質問の一部を紹介します。
現状ではアウトドアは「非日常」として取り上げらることがほとんど。協会としてはアウトドアを日常の延長だと広めていきたい。意気込んでやるものではなく、ふらっと気が向いたらいつでもできるようなものにしていきたい。
さらに言えば、子供と火を近づける活動も。今は「危ない」という理由で子供から火を遠ざけよう遠ざけようとする大人ばかり。危ないからこそ何が危ないのかを子供に知ってもらう機会を作って子供と火の架け橋を作りたい。
オマケ
ARTFIRE

入れることで焚き火の色が変化します。先に紹介した「焚き火の本」の表紙にもなっていますね。

無害な素材のみで作られているそうで30分間色づいた炎が楽しめます。昼間でこんだけ色づきが楽しめるなら夜はもっと綺麗なんでしょう!
CHUMSの焚火台

CHUMSの焚火台 ブービーフェイスフォールディングファイヤーピットを生で見ることができました!今はどこも品切れ状態で入手困難な代物です。
収納時はとてもコンパクトになるようです。

ロストルは前後の壁に吊るすようにして中空状態になります。

横にはカツオドリとその足跡がCHUMSらしさを演出しています。
ミルクティーと生姜

猪野さんは体を温めたいときはこれを飲んでいるそう。インスタントのミルクティーにしょうがチューブを3cmほど入れて混ぜます。
実際飲んでみるとミルクティーの甘さと生姜の刺激が絶妙にマッチ。「次回のキャンプに絶対に持っていこう!」と考えている矢先に体の内側からぽかぽかしてくる感じがします!秋冬の冷え込んできた夕方や朝一番にぴったりかもしれません。
「焚き火検定」まとめ
大満足の1日
知らないことも知ってることも含めて、焚き火により詳しくなれた1日になりました。
ただ焚き火のやり方を教わるのではなく、どこに危険が潜むのかという点に重きをおいた内容となっており、初心者には特におすすめできる検定です。
また、ライトな内容だけでなく、踏み込んだ内容もありどんなに詳しい人でも一つや二つは学びがあるのではないでしょうか。
繋がり
焚き火好き同士の繋がりができるというのもこの検定の一つの役割にあると思いました。中には石垣島でから来た方も!!
みなさん初めましてでしたが仲良くしていただき、インスタのフォロワーが3人も増えました(笑)
今後のキャンプ像
今現在、様々なメディアに取り上げられている一部のモラルのないキャンパーによってキャンパーのイメージが悪くなっています。キャンプ場経営者の方も迷惑しており、中には閉鎖してしまったキャンプ場も。自分がそうならないように戒めるためにもこの検定を受けてよかったなと思えました。
まだ次回の検定日は決まっていないようですが参加されてみてはいかがでしょうか。今回は応募人数一杯となったようなので次回開催の情報が入ったらすぐに応募することをおすすめします!きっと素敵な1日が過ごせます。
以上、焚き火検定のレポートでした。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。
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