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キャンプ場に現れる「教え魔」に歓迎の声も、キャンパー同士の交流の形

「教え魔」という言葉をご存知でしょうか?

 

教え魔とは

勝手に初心者の行動に対してアドバイスをする、お節介な人

を指す言葉だそうです。

NHKニュースで教え魔という言葉が使用されSNSで拡散されたことで、キャンプ場に限らずボウリング場など、あらゆる場所で、初心者に対して手取り足取り親切に声をかける「教え魔」に遭遇したという声がありました。

教え魔に対する一般的な見解

初心者に対して色々な知識を与えてくれるのであれば「とても親切な上級者」なはずです。

しかし「教え魔」と呼ばれる人は、初心者に対して必要以上に声かけをおこない、口を出してしまいます。

 

つまり教え魔は

相手に求められていないにもかかわらず、身勝手にアドバイスをしてしまうことで、需要のない親切を披露している

といった評価を受けているようです。

キャンプは基本的に、

  • 試行錯誤を繰り返しながら、失敗から学ぶ
  • 工夫する
  • 自分に合ったスタイルを実践する

趣味です。

 

工夫を楽しむキャンプと「他人からの過剰な手助け」である教え魔行為の相性は良くないからこそ、嫌厭(けんえん)されることも多いようです。

教え魔は迷惑ではないという意見

教え魔という言葉が広く取り上げられるようになってから、TwitterなどのSNSなどでは教え魔に対する苦言が多く投稿されました。

しかし、一方で「教え魔は迷惑ではない」といった声もあるようです。

オトナンサー編集部が実施した、教え魔に遭遇したことがある人を対象にしたアンケートでは、教え魔に対して肯定的な結果となりました。

教え魔についての感想を聞いたところ、「迷惑だ」(38.8%)よりも「ときにはありがたい」(56.1%)が多く、さらに「ありがたい」と思った人も2.7%いました。

引用:「教え魔」はどんな人でどこにいる? 2000人調査、約4割が「迷惑」 対処法は?

また、このアンケート内で、教え魔に対して肯定的な意見として紹介されていた例は40代以上の男性に多いという結果でした。

そこでは「親切に教えてくれる心遣いに感謝した」「上達した」といった声が紹介されています。

 

教え魔行為にうんざりしている人もいれば、教え魔に対して肯定的な意見を持つ人も多いというのは、興味深い結果です。

知らない人との交流も楽しむ層にとっては、教え魔行為は不快ではない

若者世代と教え魔の相性の悪さ

教え魔を肯定的に捉えている層が存在している一方で、嫌厭する層も存在しています。

先ほど紹介したアンケート調査では、教え魔に肯定的な印象を持っていたのは40代以上の男性でした。

逆にTwitterなどのSNSで教え魔との苦い思い出を紹介しているのは、若い世代に多いという印象です。

苦境に立たされる教え魔

若い世代にとって、スマートフォンがあればSNSやユーチューブで趣味の情報を得ることができます。

プロでさえもSNSを利用し、情報を発信することが当たり前の時代になりました。

 

つまり・・・

プロの知識VS教え魔の知識

という構図の中で教え魔たちは「教え魔活動」をしなければならないのです。

そして恐ろしいことに、プロの中には「わかりやすく」情報を発信することに長けた人たちも存在しています

情報収集の方法が限られていた時代の、先輩からの知識披露が現代でも通用するかと問われれば、かなり難しいと思います。

インターネットを通じて、多くの人や情報と「つながる」ことが当たり前の若い世代からすれば、知らない人から突発的に情報を教わって得た知識は既に、どこかで聞いたことがある情報であることも多いでしょう。

 

情報収集の選択の多さ故に、情報の質が保証されていない「教え魔レッスン」に対して魅力を感じる割合が、若い世代のなかでは少ないのではないでしょうか。

教え先には注意

教え魔行為に対して需要を感じる層と、そうではない層がいるという環境は、教え魔にとっては難しい状況であるといえるでしょう。

教える時には、相手からの需要を見極める必要があります。

 

特に趣味の場というのは、十人十色の目的を持ち楽しむ人が集まる場であるため、良かれと思ったことも相手の目的次第では「ありがた迷惑」になってしまうということには注意したいものです。

歓迎される教え魔の特徴

教え魔が嫌厭される理由の一つに、教えてほしくないのに教えてくるという理由があります。

積極的に声をかけられることを、良しとしない層も存在しているのです。

 

あるキャンプ場の見回りを有志でおこなっている方は「困ったことがあればお手伝いします。」と消防団の車両から、その他の情報と併せてアナウンスをなさっています。

あれこれと指図するのではなく、困った時に手助けをおこなうスタイルであれば、本当に必要としている層にだけ情報を届けることができるでしょう。

必要なのは相手への思いやり

先ほどのように手当たり次第声をかける事はせず、相手への思いやりを持った行動を選択すれば、相手を不快にさせることもありません。

ですが、助けを求められていないにも関わらず、過剰な接触を試みる「教え魔キャンパー」から、思いやりの姿勢は感じられません。

嫌厭されてしまう教え魔は

相手への思いやりではなく、自分自身の欲望に従って行動しているから、疎まれてしまう

のではないのでしょうか。

異性を狙う教え魔対策

Yahoo!知恵袋に投稿された、女性キャンパーが身の危険を感じた、という投稿が一時期話題になりました。

25歳女です。キャンプでのもやもや。 先日初めてソロキャンプに挑戦してみました! 車からテントを取り出すところまで準備したところ、やたら話しかけてくるおじさんがいました。 テント立てるの手伝うよ?とか火起こし手伝うよとかあれこれずっと言ってくるのですが、そもそもそんなことも出来ない様な奴が一人でキャンプ何かこないでしょって思いながら適当にあしらってました。 他にも少し一人で水汲みに行っては他の男がテントまで持っていこうか? とか一人でキャンプ楽しみたかったのに本当にうんざりです。 そして一番の大問題は夜でした。 私が寝袋を準備しながら、着替えたりしようとしてた時、昼間のおじさんがいきなりテントを開けてきたんです。 「いきなりお邪魔してごめんね!夜は危ないから気をつけてね!」とか、 いや危ないのはお前や。と言いたいのをグッとこらえて何とか就寝して、次の日も昼までゆっくりしたかったのですがおじさんがくるので足早に帰りました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13240963748

女性に対して、過剰な接触を試みる男性キャンパーの存在については、SNSなどで度々報告されています。

そういった場合、大抵、相手を刺激しないように女性が我慢したり、自衛のために早めに撤収したりするそうです。

ナンパ?教え魔?いいえ、不審者です

身の危険を感じるほど恐ろしい経験をして泣き寝入りするのは、あまりに理不尽です。

どういう意図であれ、我慢をして耐える必要はありません。

 

身の危険を感じた場合の対処法

  • 管理人に注意してもらう
  • 警察に通報する
  • 周りのキャンパーに助けを求める

 

テントを開けたり、過剰に声をかけるナンパのような行為に対して身の危険を感じたのであれば、管理人や警察などの第三者に助けを求めることは、何も悪いことではありません。

身の危険を感じる場合、我慢をしてしまうとより状況が悪化したり、同じような行為を繰り返す可能性もあります。

 

また、直接「やめてください」と拒否することも選択肢の1つです。

しかし、直接対決をしてしまうと、余計に不快な思いをしたりする可能性があります。

特に教え魔被害の報告は女性が多いので、身の危険を感じかねないリスクは回避したほうが安心です。

 

これ以上トラブルを増やさないためにも

教え魔など対人の問題は、当事者だけではなく第三者を挟んで解決すること

が安全な選択であるといえるでしょう。

それでもやっぱり教えたい時は

このように、教え魔として活動するのはなかなか難しい状況であるといえるでしょう。

もちろん歓迎されることもあるので、一概に教え魔にとって厳しい時代であるとはいえません。

 

しかし、意図せずマウント取りとのようになってしまったり、相手を不快にさせてしまうなど、教え魔行為は思った以上にリスキーな行為といえるでしょう。

また、施設によっては「教え魔行為」が禁止されている場所も存在しています。

 

とはいえ、どうしても教えたい!と思った時のポイントをまとめます。

教え魔心得

教えても良いか相手に確認する
簡潔に教える
教える時は優しい言葉を使う
相手の技術や道具を馬鹿にしない

嫌われる教え魔の特徴を回避するという配慮は、教え魔をする上では欠かせないでしょう。

旅人的目線で思う一期一会の素晴らしさ

キャンプ場に限らず、見知らぬ人と一期一会のコミニュケーションを交わすことは、とても魅力的な経験です。

 

筆者であるモロケンは、オーストラリア一周や日本一周を通して、多くの方から助けられ親切にしてもらったという経験があります。

他にも、キャンプ場で知り合った方など、沢山の方とのご縁が、僕にとって素晴らしい出会いです。

 

だからこそ、「教え魔」といった相手とのコミニュケーションに問題がある例ばかりが取り上げられ、良き出会いをもたらしてくれる方さえも遠慮させてしまいかねない空気感があることについては、とても残念であると感じています。

 

相手の気持ちを考えた人との関わり合いという、当たり前のことができていない、一部の人の行動に萎縮せず、キャンパーや旅人たちに多くの素晴らしい出会いが訪れることを願います!

モロケン/MorokenGo 旅のYouTuber

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