キャンプのお楽しみと言えば食事。開放的な自然の中で食べると普段よりも何倍も美味しいものです。
ただし、美味しく食べるためにはロケーションだけでなく、食事の見た目も重要です。
どんなに美味しい食事でも、食器が使い捨ての紙皿だと、キャンプ気分が台無しになってしまいます。美味しいご飯を更に美味しく食べるためには、食器にも拘りましょう!
今回はキャンプに必要な食器と、その素材ごとの特徴を解説。
実用性があり、おしゃれで写真映えするキャンプ用の食器をご紹介いたします。
キャンプにはどんな食器が必要か?
プレート
パンやサラダなどをまとめてワンプレートを作ったり、メインの食事の盛り付けに使ったりと、出番が多いのがプレートです。
深さのあるものならば、カレーやシチューを入れてもいいですね。
大型のものだけでなく、取り皿として使える小型のプレートも用意しておくと便利です。
ボウル
汁物や丼もの、麺類などを入れるのに便利です。
サイドディッシュを入れるのにも使えるので、キャンプでは何枚あっても嬉しいアイテムです。
取り皿としても使えますね。
マグ
飲み物を入れるのに便利なのがマグです。
ジュースやビールなども、ペットボトルや缶から直接飲むよりも、マグに入れてから飲むと、キャンプ気分が高まります。
マグは1人1つは持っていきたいアイテムです。
二重壁構造(ダブルウォール)のマグならば、保温保冷効果が高く、冬はアツアツ、夏はキンキンの飲み物をアウトドアでも楽しむことができます。
キャンプ用の食器、素材ごとの特徴
ひとえにキャンプ用の食器といっても、さまざまな素材のものがあります。素材別にその特徴をご紹介いたします。
ホーロー

ホーロー食器は、おしゃれな食器の代表格!表面に美しい光沢と質感があります。
根強いファンが多く、家庭用としても人気があります。見た目が良いだけでなく、耐久性と耐熱性に非常に優れているため、直接火にかけることも可能です。
ホーローはアルミや鉄などの金属の表面をガラスでコーティングした素材です。
コーティングをはがさないように大切に使用すれば、内側の金属が腐食することがないので、永く愛用できます。
注意点は、表面がガラス質なので、衝撃に弱いことです。高いところから落としたり、強くぶつけてしまうと、ぶつけた個所のコーティングが割れてしまうことがあります。
ホーロー食器のデメリットは、あえて言うならば、重いことです。
家族用の食器をホーローを中心にして揃えた場合、かなりずっしりとした重さになります。
プラスチック

プラスチックの食器は、色のバリエーションが多いので、派手な色のものから、落ち着いた色のものまで、キャンプサイトの雰囲気に合ったものを選択できます。
多くのものがスタッキングしやすく、軽量なのでかさばらずに持ち運ぶことができます。
プラスチック素材の中では、メラミン樹脂が最も強度が高い素材です。
メラミン樹脂は軽くて割れにくいため、お子様用の食器としてもおすすめできます。
ただし、メラミン素材以外の薄い素材のものは割れやすく、ものによっては熱いものを乗せると溶けることがあるので、注意が必要です。
金属

アウトドア用の金属食器の主な素材は、ステンレス、アルミ、チタンになります。
金属素材は火にかけられるのが魅力。シェラカップなどの器は、煤で汚れても味になります。
また、強度があるため、破損が少なく長持ちします。あまり気を使わずに、ラフに扱っても大丈夫です。
木

木の食器の魅力は、木そのものが持つ風合いや木目などの質感です。机に並んでいるだけで、おしゃれなキャンプサイトを演出できますよ。
口当たりがよいので、金属製の食器が苦手な方にもおすすめできます。
無垢の木を使用したものや、オイルコーティングのものは、繊細なので扱いやメンテナンスに注意が必要です。
ホーローのおすすめ食器
platchamp(プラットチャンプ)のホーロー食器

出典:platchamp
platchampはホーロー食器を中心にリリースしている日本のブランドです。
ここのホーロー食器の魅力は「スムースマットカラー」と呼ばれる、他社にはない独特の落ち着いた色合いです。
通常のホーロー製品はベースとなる金属に2回のコーティングを施して生産されますが、platchampのホーロー製品は3回のコーティングを経て生産されています。
形作る、塗る、焼き上げるというすべての工程を職人が日本国内で行っているので、非常に品質の高いホーロー食器です。
platcampの食器は、通常のホーロー製品の約2倍の厚みがあるので、重厚感があり、直火などで温めなおした際にも、熱が冷めにくい効果があります。
耐久性が高く、長く使い込むことが可能です。
マグ、ボウル、深皿、カレー皿など、豊富なラインナップとカラーを取り揃えています。
Petromax(ペトロマックス)のホーロー食器

出典:PETROMAX
灯油ランタンで有名なPETROMAXも渋く、おしゃれなホーロー食器をリリースしています。カラーはホワイトとブラックの2色のみ、食卓をピリッと引き締めてくれそうです。
プレートとボウル、マグが販売されています。
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/list.php?maker_id=24
BAREBONESのホーロー食器

出典:BAREBONES
レイルロードランタンLEDが大ヒットしているBAREBONESからもホーロー食器がリリースされています。
カラーはチャコール、ミントグリーン、ストーングレー、エッグシェルの4色、どの色も落ち着いたアンティーク調の色で、このブランドが持つレトロな世界観が反映されています。
大皿のプレート、小皿のサラダプレート、ボウル、カップ、小型のエスプレッソカップが販売されています。
http://www.barebonesliving.jp/
プラスチックのおすすめ食器
AS2OV(アッソブ)FOOD FORCE CAMPING MEAL KIT

出典:A2SOV
MINIMAL WORKSやGOAL ZEROなどの代理店であるUNBY GENERAL GOODS STORE。
そこの自社ブランドであるA2SOV(アッソブ)からリリースされているおしゃれな4人用ミールキットです。
表面硬度が高く、傷つきにくい高品質なメラミン樹脂を使用した、プレート、ボウル、マグがケースに入ったセット。
カラーは流行りを押さえたベージュとカーキの2種類です。
ケースは600D(デニール)のポリエステル素材で、内側にウレタンが入った頑丈でクッション性の高いものなので、中身を安心して持ち出すことができます。
60年代の米国製のレトロなメラミン食器を彷彿とさせるデザインがおしゃれです!
https://www.unby.jp/c/brand/as2ov
MSR ディープディッシュプレート

出典:MSR
山岳用のギアで定評のあるMSRからリリースされているプレートです。
3.8cmの十分な深さがあるため、お皿としてもボウルとしても使用ができます。
軽量なので、登山だけでなくキャンプにも大活躍!4色展開で、スモール、メディアム、ラージのサイズがあります。
DULTON 「M&B」シリーズ

出典:DULTON
DULTONはインテリアや雑貨の総合メーカーです。商品数が豊富なので、自宅だけでなくキャンプに活用できるアイテムが多数あります。
「M&B」シリーズはバンブーファイバー(竹の繊維)とメラミン樹脂の混合素材の食器です。軽くて割れにくく、その上、お求めやすい価格なので、たくさん欲しくなってしまいます。
プレート、ボウル、カップ、パーテーショントレイなど、様々な種類があります。
https://www.dulton.jp/onlineshop/
金属のおすすめ食器
INOUT(イナウト)Original Sierra Dish

出典:INOUT
INOUTはインドアとアウトドア、どちらでも映えるファニチャーやライフスタイルグッズをリリースしているブランドです。
Original Sherra Dishはシェラカップ型の、ボウルとしてもお皿としても使用できる食器です。
径が200mmあるので、ソロで丼物やカレーなどを食べたり、ファミリーで料理をシェアするのにも使える十分な容量があります。
デザインに無駄がなく、部屋でもアウトドアでもシームレスに使用できる食器です。
MOUNTAIN RESARCH ANARCOシリーズ

MOUNTAIN RESARCHは、デザイン性と機能性が抜群の、山をテーマとした製品をリリースするアパレルブランドです。
ANARCOシリーズはMOUNTAIN RESARCHが提案する山の食器。
マウンテンリサーチ アナルコカップとは 「 アナルコカップ」は、アパレルブランド「マウンテンリサーチ」からリリースされているへら絞りのシェラカップです。 結論を先にまとめると以下。 抜群にタフなシェラカップ […]
ロッキーカップを忠実に再現したアナルコカップや、ソロ用のアナルコソロ、面が広いアナルコプレートなど、様々なサイズの食器があります。
食器としてだけでなく、フライパンや鍋としても使用ができます。
ANARCOシリーズはそのどれもが、最高級のステンレスであるSUS304を素材として採用しており、ヘラ絞りという伝統的な技法を使って、職人がひとつひとつ丁寧に仕上げています。
表面のマットな質感や分厚いステンレスの重厚さによって、他の金属食器にはない独特の雰囲気があります。
木のおすすめ食器
VIVAHDE 山のうつわ

出典:VIVAHDE
東京都あきる野市に店舗を構える、器と雑貨のお店、VIVAHDE(ヴィヴァフデ)の人気アイテムである山のうつわ。
石川県の山中塗の職人とコラボレーションして作られた、美しい木の器です。
素材には北海道産の栓(セン)の木を使用しています。栓の木材は軽い割には強度が強く、木目に力強い主張があります。

山のうつわは大中小の器がセットになっており、スタッキングしてコンパクトに収納が可能です。
セットで210gと非常に軽量、かつ強度があるので、写真のようにクッカーにスタッキングして登山に持ち歩くことも可能です。
VIVAHDEからは他にも、3枚の皿がセットになった山のうつわDISHや、山のうつわカップが販売されています。
FORESTABLE OUTDOOR

出典:FORESTABLE OUTDOOR
FORESTABLE OUTDOORは、木製食器の製作に20年を超える実績がある(有)藤芸が販売しているアウトドア食器のメーカーです。
インドネシアの自社工場で、製造、品質管理、を行うことによりコストを下げ、お求めやすい価格で製品を販売しています。
低価格ながら品質管理をしっかりと行っているため、そのどれもがクオリティの高い製品です。
素材にはビーチ(ブナ)材を採用しています。ビーチ材はきめ細やかですべすべとした感触のある木材なので、口当たりがよく、食器やカトラリーに向いています。
また、衝撃に強い重硬な材なのでアウトドアでのラフな使用にも耐えます。表面は光沢のないウレタンでコーティングされているため、水につけ置きしなければ、多少の水濡れは気にせずに使用ができます。
FORESTABLE OUTDOORからはプレート、ボウル、カップ、マグなどの食器がリリースされています。
https://www.forestable.jp/#concept
MAAGZ モクシェラ/山桜[MAAGZ×畑漆器店]

MAAGZからも木製の食器がリリースされています。ありそうでなかった木製のシェラカップ、「モクシェラ」です!
モクシェラの素材である山桜は木目が非常に美しく、ひとつひとつ表情が違うため、自然のあたたかみを感じることができます。
製作は石川県に拠点をかまえる畑漆器店。
熟練の職人が、自分の手と目の感覚を頼りに、円形の木の塊から器を削りだしています。

形状はシェラカップ型とお椀型の2種類です。シェラカップ型はご飯ものなどに、お椀型は深さがあるので汁物にピッタリです。

別売りの持ち手はワンタッチで取り外すことができます。
持ち手にはカチオン塗装でコーティングがされており、優れた防錆性と耐食性があります。
アウトドアで水に濡れても安心ですね。

持ち手を外すとコンパクトなので収納性に優れます。MAAGZからリリースされているユーティリティアウトドアバッグに、本体と持ち手を一緒に収納できます。
カラーは写真のライトグレーの他に、レモンイエロー、ターコイズブルー、ネイビーブルー、プレーンの全5色です。
軽く、口当たり良く、料理が映えるので、著者はアウトドアだけでなく自宅でも愛用しています。














