マウンテンリサーチ アナルコカップとは
「 アナルコカップ」は、アパレルブランド「マウンテンリサーチ」からリリースされているへら絞りのシェラカップです。
結論を先にまとめると以下。
- 抜群にタフなシェラカップ
- シェラカップよりもロッキーカップに近い使用感
- ちょっと大きめで使いやすい
- 入手困難性がそそる
その詳細を実際にキャンプで使用してきましたのでご紹介していきます。
アナルコカップの生い立ち
アメリカ最古の環境保護団体であるシェラクラブで会員の印として配布されていたステンレスカップがシェラカップの原点。
一方で、ロッキーカップはシェラカップからの派生モデル。より深型のものの総称で、日本では「深型シェラカップ 」などと呼ばれています。
一般的なサイズとしては「シェラカップ」 が300ml前後で、「ロッキーカップ」は480m。1.5倍ほど容量が大きいものがロッキーカップです。
今回ご紹介するアナルコカップは、そんな「ロッキーカップ」を日本の職人技の「ヘラ絞り」で手作りして、現代に蘇らせた逸品です。
アナルコカップ スペック
■ブランド名:Mountain Research
■商品名:アナルコカップ
■商品型番:001
■カラー:スチールグレー
■サイズ:直径12cm*9.5cm*深さ6cm
■素材:Stainless Steel 100%(SUS304)
■重量:160g
■生産国:日本/東京製
■容量:500ml
■厚さ:0.8mm
私たちが提案をする山の食器、原点中の原点となるカップ。
ロッキーカップを自分たちの手で現代に蘇らせたもの。
その名は「アナルコカップ」、あるいは無政府主義的山岳家のためのカップ。
手始めにまずはこれを手に入れてみては?
アナルコカップの特徴
サイズ感
サイズ感は、やや大きめなシェラカップといった印象です。
アナルコカップ のディティール
ツヤなし仕上げが美しい
表面はツヤなしのマットな仕上げ。横方向に筋が入っており、へら絞り工法を想起させます。派手さはなく、道具感が強い硬派な見た目です。
プレスで整形されたシェラカップにはない、独特の質感があります。
ハンドル
ハンドルは美しいカーブが描かれており、手で持ったときにフィットします。中身をいっぱいにしても持ちやすいですね。
また、割と長めなので中身を温めた時に熱くなりにくいのも美点です。
指置き
ハンドルには用途不明の針金が配置されています。これは指が直接カップに触れないための配慮。熱いものを入れた際に重宝するギミックです。
ただ一方で、この部分に汚れが少し溜まりやすい印象もあります。
底面には「Anarcho Mountaineers」の文字がプレスされています。ロゴマークなどはなくシンプルなレターのみ。このあたりのディティールはシェラクラブのシェラカップにインスパイアされたものですね。
一般的なシェラカップとの比較
「Anarcho Cups 001」は、直径12cm、高さ6cm。一般的なシェラカップは、直径11.9cmで深さ4.1cmで、1.5倍ほどの高さになっています。
とはいえ、実は通常のシェラカップとのスタッキングも可能となっています。
重さ
通常のシェラカップと比べると重さはずっしり(重量:160g)。登山やバックパッキングスタイルには向いていませんが、オートキャンプであれば問題ありません。
主に厚みのあるマテリアルに起因するため、タフさはアナルコカップに軍配が上がります。
アナルコカップまとめ
- 抜群にタフなシェラカップ
- シェラカップよりもロッキーカップに近い使用感
- ちょっと大きめで使いやすい
- 入手困難性がそそる
以上、マウンテンリサーチ アナルコカップについてでした。お値段高めではありますが、満足度は非常に高いですね。