海外のブッシュクラフトで定番のノコギリ「バックソー」。
YoutuberのBertramに影響されて使うようになったのですが、折りたたみ式のノコギリを使うのがバカバカしくなるくらい早く切れるので薪作りや工作が楽になりました。
簡易的に作るのであれば図面は不要で、その辺の山やホームセンターで適当な木を手に入れれば簡単に作れてしまいます。
扱うには少し慣れが必要ですが、良く切れて見た目も自分好みにアレンジできるオススメのノコギリなので、特徴と作り方を簡単にまとめてみました。
バックソーとは?
出典:Wikipedia
欧米で古くから使われている伝統的なノコギリです。主に木材の切断、薪作り、開拓などに使われていた物ですが、携帯製の良さからキャンプでも使われることが増えたようです。

MAAGZで、バックソーを作れる「バックソーDIYキット」を販売しています。
当記事では、バックソーを天然木の木材から製作する過程をご紹介していますが「バックソーDIYキット」を使えば、より簡単に自分だけのバックソーを作ることができます。
ぜひご覧ください。

よくキャンプで使われている小型の折りたたみ式のノコギリだと、5~8cm程が限界ですが、バックソーなら直径15~20cmの木でも切断することができます。
構造

H型のフレーム上部に付けた紐に棒を通し、何度も巻きつけて内側に引っ張ることで、横に通っている棒が支点となり、ブレードが外側に引っ張られてがっちり固定されます。

長さは少しありますが、分解して収納できます。
ブレードの形状

日本のノコギリとは違い、押しても引いても切れるような形状になっています。
目は通常目(DRY WOOD:乾燥木用)と特殊目(GREEN WOOD:生木用)の2種類。
通常目は比較的乾燥した硬い木に向いており、特殊目は生木のような比較的軟らかい木に向いているそうです。
実際に乾燥した木材で切断テストをしてみたところ、特殊目は引っかかりが強くスムーズに鋸を引けませんでした。切る対象によって良し悪しはあると思いますが、個人的な感想としては通常目の方が汎用性が高い気がします。
通常目でも目が荒すぎると引っかかりが強く刃を入れにくいので、小さい木も切りたい方は少し細かい目のものを選ぶといいと思います。
必要な道具・材料

- バックソーブレード
- ナイフ
- ノコギリ
- 彫刻刀 or ノミ
- 木材
- 紐
ブレード

日本で取り扱っているところが少なく、ブレードの入手難易度は少し高めです。
切れ味が良いと言われているBACHO社のブレードがオススメです。通常は3000円程ですが、かなり値上がりする時もあります。
購入の際は通常目(DRY WOOD)と特殊目(GREEN WOOD)を間違えないようにしましょう。
長さは21インチ(全長約600mm、刃渡り約530mm)と18インチ(全長約530mm、刃渡り約450mm)の2種類をよく見かけます。
長さが短い方が取り回しが良いですが、材に対して刃渡りが2~3倍の長さが最適と言われているので、大きな木を切る場合は長い方が有利です。
MAAGZでも刃を取り扱っています。
全長は24インチ(刃渡り21インチ)。刃のピッチは4.3mm。
通常のバックソーブレードより目が細かいので、切れ味は多少落ちますが、刃が入りやすく扱い易い仕様になっています。
詳細は下記商品ページよりご確認ください。
ナイフ

今回はモーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティを使用。
特に指定はありませんが、背を叩いて使うので厚めの刃のものをオススメします。
ノコギリ

精度は求めないので切れれば何でもOKです。
バックソーブレードを使って作ることもできるようです。
彫刻刀 or ノミ

フレームの接合部を作るのに使います。ノミのように叩いて使えるタイプのものが理想です。
ナイフでも代用可能。
棒

拾ってきた広葉樹の枝を使いました。
余裕を持って1.5mくらいの棒を2本くらい用意しました。
太さは直径30〜40mmくらいあれば強度的には十分だと思います。
紐

ROTHCO(ロスコ)4mmのパラコードを使いました。
かなり強く引っ張られるので、強度が高い紐を選びましょう。
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