次々と発表されるキャンプ道具に興味を惹かれると同時に、キャンプ道具が随分増えてしまったと感じる方も多いのではないのでしょうか?
斬新でファッショナブルなキャンプ道具を手に入れることは楽しいですが、それと同時に「道具マウント」といわれているキャンプ道具のデザインや流行、値段、ブランドで優劣を判断する方もいるそうです。
個人的な経験談ですが、キャンプを始めて間も無い頃、揃えた道具に対して「この選び方は失敗」と指摘されて、なんとも言えない気持ちになったことを今でも覚えています。
他人と比べてしまうのは人間の性でしょうか?
とはいえ、自分が少しづつ集めたものを勝手にジャッジされるのは気分が良くありませんし、キャンパーの数だけ「正解のキャンプ道具」は存在していいはずです。
キャンプと切っても切れない関係のキャンプ道具。
- 選び切れないほどに販売されているキャンプ道具とどのように付き合うべきか
- 高価なキャンプ道具や流行のキャンプ道具は本当に必要なのか
年間300万円分キャンプ道具を購入したキャンプ旅系YouTuberモロケンゴー的視点から、キャンパーを幸せにしてくれるキャンプ道具との付き合い方の話をします。
「キャンプスタイル」の多様化

以前はキャンプ場で目立つものといえば、テントぐらい。そのテントも現在のように選択肢は多くありませんでした。
キャンプ場で誰が何を持っているかなんて誰も気にしていない、そんな雰囲気がありました。
そういった状況の中、キャンプブームが到来したことでキャンプ道具事情は変化します。デザインや素材、色に拘ったものが続々と登場し、アパレルメーカーも参入したことで、一気にお洒落なものが増え「道具の工夫」の選択肢が広がります。
SNSやYouTubeが普及して個人の発信力が高まり、サイトをお洒落な道具で固めたり、独特のスタイルでキャンプを楽しむなど「魅せるキャンプ」も一般的になりました。
その中で「自分らしさ」を表現できるようになり、俗にいう「道具マウント」も、より簡単にできるようになったと言えるでしょう。
道具はキャンプを楽しむための「工夫」
この記事を書いているモロケンゴーは、YouTubeでキャンプ道具の紹介をしていますが、ある時からテントよりもそのほかのキャンプ道具が注目されるようになりました。
下図はモロケンゴーのYouTubeチャンネルのリンクを経由して購入していただいた商品のデータですが、2020年は上位50位までの商品の中でテントのランクインは5つでした。
メインになるものではなく、サブ的なキャンプ道具が注目されるということは、すでに大きなキャンプ道具(テントなど)はお持ちの方が多いという印象です。
基本的なキャンプを楽しむ環境が整ったからこそ、プラスアルファの「遊び」や「快適さ」、「気軽に取り入れることができる流行り」が、求められるようになりました。
例えば食の遊びとして薫製、コーヒーなどが挙げられます。
そこでも、燻製や淹れ方で「正しい方法」が話題になりますが、そもそも本物の燻製やコーヒーを楽しみたいのであれば、専門店に行く方が確実です。
しかし、遊びや自分の手で作る楽しみは専門店では味わえません。
それと同じように、キャンパーがキャンプ場に向かうのも、キャンプ場で生活する必要があるのではなく、キャンプを楽しむため。
楽しみ方には「正しい方法」は存在しません。
- 不便を楽しむ
- 快適さを楽しむ
- コーディネイトを楽しむ
楽しみ方の数だけ、それに適した道具が存在しており、目的が変化すれば適した道具も変化します。
後悔しないキャンプ道具
僕はYouTubeなどで紹介するために、大量のキャンプ道具を購入していますが、当然よく使うものとそうでないものがあります。
最近ブームのメスティンも、購入した当初はあまり活躍していませんでした。
けれども、メスティンの中にスパイスを入れて、ぴったり持ち運んだり、蒸し料理を楽しんだりと、より効果的な使い方を身につけていくにつれて活躍の頻度も高まりました。
つまり、後悔する(使わない)キャンプ道具とは、自分が持て余してしまう道具です。
値段が高いからといって、自分のスタイルに合っているかは別問題です。
流行っているからといって、そのキャンプ道具が自分にとって使いやすいものとは限りません。
モロケン流キャンプ道具の選び方
後悔しないように気をつけて、使うタイミングや自分のスタイルを十分に考えて購入しても、数回使ってから徐々に使わなくなってしまうこともあります。
キャンプ道具と疎遠になる理由
- 道具自体が嵩張ったり重たい
- 使い道が限られている
- お手入れに手間がかかるもの
一方で
- 利便性が高い(運びやすい、多用途)
- メンテナンスの時間を使いたいと思えるもの
- 心から欲しくなったもの
- デザインで選ぶなら、妥協せずに探し続ける
を選ぶと、長くキャンプを楽しむことができる良き相棒となる筈です。
キャンプブームが下火になって、今より道具の選択肢が減るにつれて「道具マウント」の方法は少なくなるかも知れません。しかし、マウント的行動が完全になくなるわけもありません。
けれども、キャンプ道具を使うのは持ち主ですし、キャンプを楽しむのは自分自身です。
同じように、道具を選ぶときは評判なども重要ですが、自分にしっくり来るものを選ぶと、良き相棒として活躍してくれる場面が多くなること間違いナシです!