アイアンの奥深さとスマートな潔さを両立する焚き火台
出典:Instagram by@flames.jp
クラウドファウンディングサイト「Makuake」で、3647%という驚異的な支援率を達成した注目の焚き火台をご存知でしょうか? flames「ファイヤースタンド」は、斬新な構造とアイアンのテクスチャが魅力の、今話題のソロ向け焚き火台なんです。
「flames」ってどんなブランド?
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「flames(フレームス)」は、80年以上もの歴史を持つ鉄工業の老舗「ナガサキ工業」が展開するブランド。長年培われてきた鉄の技術を、より多くの人に触れてもらえるアイテムに生かしたいとの想いから生まれた、アイアンアウトドアギアブランドです。
flames「ファイヤースタンド」の3つの魅力
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まるで折り紙を思わせる個性的なルックスは、flamesならではの斬新な発想と信念に基づく工夫が結晶した結果。実は引き算の美とも言えるファイヤースタンドの魅力について紐解いていきたいと思います!
SPEC
サイズ | 使用時:W370×D230×H210mm
収納時:W320×D160×H170mm |
材質 | 鉄 |
重量 | 2.6kg |
小ぶりながら、鉄製のため重さはそれなりに。コンパクトさや収納性はある程度求めるけれど、基本「キャンプは車だからウルトラライトは求めない」というキャンパー向きの焚き火台と言えそうです。
①収納性とシンプル設計を実現した新発想の「Lコンセプト」
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複雑なギミックで、収納時は極限まで小さくなるのが便利な“折り畳み式”のコンパクト焚き火台。携行時にコンパクトなのはとても便利ですが、複雑なギミックゆえに細かいパーツも多く、耐久性やメンテナンス面までは担保しづらいという側面も。
一方、ファイヤースタンドは全て鉄製ということもあり、あえて“折り畳まない”構造をチョイス。
出典: flames
ゴトク以外のパーツを全て「L字型」にすることで、最小限のパーツで立体的な焚き火台を実現。同時に、収納時も一切のムダなく全パーツが重なり、コンパクト収納を可能にしています。
②焚き火を引き立てる、余分なディティールを一切排除したデザイン
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組み立て時に必要な複雑なギミックもなく、余分なディティールを一切排除したデザインのため、炎の美しさがより引き立ちます。また、直線基調のシンプルなデザインは、アイアンの無骨なテクスチャをも引き立てています。
③使い込むほどに味わいが増していく、アイアンの表情を生かした仕上げ
出典:flames
カラーバリエーションには、表面が無加工の「無垢」と黒染め加工の「ブラック」の2種が。黒染め加工は、鉄の表面を酸化被膜で覆う加工。塗装とは異なり鉄の地肌感はそのまま生かされ、使い込むことで表情が変化していきます。
どちらのカラーも使い込むほど鉄の風合いが増していくので、自分だけの焚き火台を育てる楽しさが味わえます。
flames「ファイヤースタンド」を実際に使ってみたところ……!
それではいよいよ、ここからはファイヤースタンドの実際の使用感をレビューしていきます! 今回は筆者が購入した「無垢」タイプのレビューです。
極めてシンプルなパーツ構成で、設営が簡単
構成パーツは、火床・脚パーツ×2・ゴトク×2のわずか3種。
組み立て方法も実にカンタン! まずは脚パーツを凸側が上になるようひっくり返します。
火床は凹側が表になった状態のまま、角の部分を脚パーツのスリットにスライドさせながらはめこむのみ。
慣れればものの20〜30秒で組み上がってしまいます。この緻密にハマる組み立て作業が、実はかなり快感でクセになる楽しさ。火を入れる前に何度かムダに解体と設営を繰り返してしまいました。
燃焼効率がよく、焚き火も調理も堪能できる
調理する際は2本のゴトクをスッとスライドさせてはめ込みます。少し斜めにするとしっかり固定される仕組みに。
また、こうしてサイドから見るとよく分かるのですが、脚パーツが逆L字になっていることで、ちょうど空気の通り道が。
両サイドから効率的に空気が取り込まれるため、この通り、一度着火してしまえば気持ちよくどんどん薪が燃えてくれます。
燃焼効率が良いので、調理の際も火力は申し分なし。ただし、画像で使用しているのは6インチスキレットなので、あくまでソロキャンプ向きと言えます。
シンプル構造だから灰の後処理も楽チン
複雑なギミックを持たないため、焚き火の後処理も実にシンプル。両サイドの脚パーツを静かに外したら、L字の火床を持ち上げて、ザッと傾けるだけ。灰が自然に向こう側へ滑り落ちてくれます。
あえてのL字型で収納時もスマート
収納時は火床に脚パーツを重ねて、見事なL字型に。実はゴトクは、脚パーツと火床が重なった状態でピッタリとハマるサイズ感。収納時に全てをまとめてくれるバインダーの役割も兼ねているんです。
「flames」のロゴ入りのシンプルな収納バッグにスッキリと収まります。
出典:flames
そして、L字型かつ強度のある鉄製なので、画像のようにコンテナの角などにムダなく積載できます。コンテナ内に収納する場合は、端にL字の片側を差し込みつつ、もう片側は他のギアの上に重ねるように入れると収納しやすいです。
収納バッグに入れた状態で持ったところ。身長157cmの筆者が持っても、まるでコンビニにでも行くかのような身軽さ。気負わず持ち運べて、ササッと設営&撤収できるので、焚き火のハードルがグッと下がったように感じました。
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