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ZULU GEAR ZG-X1レビュー。無骨な風合い&高い調理スキルの焚き火台。

ZG-X1レビュー

安定感抜群

調理のスペシャリスト

先述したように、特に高さが同じサイドテーブルが非常に素晴らしい使い勝手ですね。

使う前は、正直言うと’市販の焚き火テーブル’でも良いんじゃ無いか?と感じていました。しかし、焚き火台からシームレスに調理器具等を真横に移動できるのは極めて利便性が高いですね。

焚き火台での調理で難しいのは、とにかく「火加減の調整」に集約されます。つまり火加減調整がしやすい焚き火台=調理がしやすい焚き火台ということになります。

少し心配だったのはテーブルが焚き火の熱を受けて熱くなってしまうのでは?という点。

しかしこれは杞憂に終わりました。

テーブル側が熱せられて触れないような状態ですと使い勝手が悪くなりますが、ざっくり言って焚き火台側の1/3程度が少し熱を帯びる程度で、残りの2/3の面積は手で触れても大丈夫な程度です。

(確認するため触ってみましたが、テーブルに触れる際は安全に配慮しグローブを装着した方がベターです。)

ダッチオーブンOKな剛性感

火床の耐荷重は約35kg。数ある焚き火台の中でも非常に高いスペックです。実際に薪を満載にした状態から、空っぽの10インチのダッチオーブン(5kg)をおいてもなんら問題ありませんでした。

湯を沸かす

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調理のついでにグランマーコッパーケトル(小)を載せて、お湯を沸かしてみました。

黒皮鉄板の無骨な表情と、グランマーコッパーケトルの味わい深い銅ボディの組み合わせが最高ですね。

また、純正の五徳はスキレットやケトルなどを置いた時にちょうど良い塩梅の幅に仕上がっています。重心が高く不安定なケトルでも安心ですね。

燃焼効率

炭床は四方が鉄の板で囲まれているため、飛び抜けて燃焼効率が高いわけではないというのが率直な印象。

一方で風などが吹いても鉄板が風防の役割を果たすため、影響を受けづらく火力が安定します。

さらに、サイドプレートには空気孔がパンチングで施されているため燃焼に必要な空気は十分に供給される印象です。

また、両側のサイドプレートを一方、または両方を外したりして調整することが可能ですので、状況に応じて形態を調整し、使い分けることが可能です。

灰・熾火の落ち具合

深さがあるので灰や熾火(おきび)が周囲に落ちづらいですね。また分厚い黒皮鉄板製ですので蓄熱性が非常に高く、熾火の燃焼時間が長いため焚き火の状態が変化しにくいです。

冬場にはとてもありがたい作りで、消えてしまったかな?と思っても、熾火の上に新しい薪を投入することでまた復活させることが可能です。

片付け方法

片付けの際は、サイドプレートを外してそっと本体を持ち上げると灰を綺麗に捨てることができます。

正直に言ってサイドプレートを外した際にロストルの端から微量の灰がこぼれるものの、非常に合理的な仕組みですね。また、形状もシンプルなので掃除しやすいのも美点です。

気になるところ

錆びは楽しむ気概で

鉄製の宿命ではありますがやはり錆びは進行します。とはいえ、水分がつかない限りは発生しにくいです。(写真の錆びは、あえて水洗いして少し錆びを発生させてみました。水分がつくと数分で錆びが発生します。)

これをある種のエイジングだと捉え、楽しめる方向きです。

個人的には大アリでして、使い込んでススとサビだらけにしたいですね。育てる楽しみがあります。

さらに、多少の錆びは焚き火の火にさらすと目立ちにくくなります。またたわしやワイヤーブラシで落とすことも出来ます。

まとめ

  • 設営が極めて簡単
  • 無骨で存在感のあるルックス
  • 抜群の安定感
  • 調理器具としてもハイレベル

以上、ZULU GEAR社製の焚き火台、ZG-X1のレビューでした。調理器具としての焚き火台を検討されている場合には素晴らしいマッチングを見せてくれるでしょう。

また、黒皮鉄板の醸し出す無骨な表情は、実物を見ると写真よりも100倍カッコいいですね。…伝わりきらないのが悔しいところです。

MAAGZを最後までお読みいただきありがとうございました。

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