Qualz(クオルツ)2WAYライトビームコット レビュー
Qualz(クオルツ)2WAYライトビームコットとは
Qualz(クオルツ)の2WAYライトビームコット【ブラウン】のレビューです。
その名の通り高さを2段階で調整可能。リーズナブルなお値段ながら優れた寝心地と、軽量コンパクトな可搬性を持っているコットです。
主張しすぎないナチュラル系のデザインも好印象ですよね。詳細をチェックしていきます。

Qualz(クオルツ)は、アウトドアショップ「WILD-1」のオリジナルブランド。比較的リーズナブルな価格帯で上質な製品をリリースするメーカーです。
SPEC
重量: | (約)3.3kg |
サイズ: | 使用時(約) 幅191cm×61.5cm×高さ36.5/22.5cm |
収納サイズ: | 収納時(約) 長さ55cm×高さ19cm×厚み17cm |
材質 | 本体フレーム:アルミニウム(アルマイト加工) 樹脂パーツ:ナイロン・グラファイト シート:ポリエステル(裏面PU加工) |
耐荷重(静荷重): | (約)100kg |
※収納ケース付き
ディティール
レッグパーツ
レッグパーツはアルミニウム製でブラックのアルマイトカラー。質感は高く、値段以上のクオリティですね。
組み立ても直感的で分かりやすい。簡単なので、短時間でテント内に平らなベッドを作ることができてとても便利ですね。
ただ、シート部分の張りをグッと出して組み立てるので少し力は必要です。とはいえ女性でも十分に組み立てられる水準ではあります。
2WAY、ということで脚部パーツの差し込み口を変更可能となっています。これが一番の特徴です。
※写真は左側がハイコット、右側がハイコットにしています。
ローコット(22.5cm)
高さ22.5cmのローコット仕様。地面からの冷気をシャットアウトしてくれる最低限の高さですね。
ハイコット(36.5cm)
ハイコットバージョン。高さ36.5cmですね。
本来コットはテント内で寝るときのベッドですが、ハイコット状態であれば適当にガサガサっとモノを置いてテーブルとして使用することもできます。
ローコット/ハイコットの切り替えをオプション品なしで出来るのは大きな利点となっています。
耐久性の高いマテリアル
表面のマテリアルはポリエステル素材。化学繊維ですね。
かなり強いテンションがかかるので、非常に厚手で強い素材感です。イメージ的にはリュックサックに使われる素材ぐらいの厚みだと思います。
軽量重視ではないテントなどに使われているポリエステル素材よりも厚手な印象。非常に耐久性は高いですね。
収納ケース
収納ケースが付属します。
質感については特に高級感があるわけではないですが、安っぽいという印象もなく必要にして十分です。
それから、この価格帯のコットとしては仕舞寸法が非常に小さいのが特筆すべき点です。
使用感
寝心地
寝心地は普通にめっちゃ良いですね。文句はありません。ただ、フレーム&シート全体の剛性感という意味では少ししなる、という印象。特にハイコット状態ですとそれを感じます。
ただし一旦寝てしまえば特に気になることはありません。
椅子代わりにも使える
ちょっとした椅子代わりに使用することもできます。(ただし、公式HPには椅子代わりには使わないでください、と明記があるので自己責任で)
子供達が遊びまわってちょっと休憩する時に腰掛ける椅子、という感じで使っています。(設置しておくと勝手に座られる(笑))
軽い
自重は3.3kgということで、可搬性に優れた重さです。
他社製コットと比較して特別軽量なわけではないのですが、この価格帯のコットの中では比較的軽量な部類です。
少なくとも運搬がいやになるようなことはありません。
張り感
「張り感の強さ」はコットを選ぶ上で非常に大切な指標です。しっかり張りのあるコットの方が寝心地に優れるからです。
十分以上のテンションで、非常に強めでしっかりとした張り感があります。しかし後述しますが、ヘリノックスのハイエンドモデルのコットと比較するとやや劣る印象はあります。
とはいえ寝心地について明確に劣るということはありません。
コット上のレイヤーについて
本来の用途である簡易的なベッドとしての利用です。標準の短い脚でローコット仕様。
コットの上にCAPAIN STAGのキャンプマットを敷いて、ナンガ280DXで就寝。
注意点
防炎性は望めない
普通のポリエステル素材ですので防炎性は望めません。ただ基本的にはテント内で使用するアイテムですし、焚き火に近づけることはあまりないとは思いますが、火の粉に注意です。
防炎素材は少し重さが出てしまうので可搬性を考慮しあえて採用していない可能性もあります。
張りは最強クラスではない
張り感は、最強クラスではありません。とはいえ十分に高い水準ではあります。
最高峰のコットワン コンバーチブルと比較
全キャンパー、フェスマニア垂涎の高級スリーピングコット、ヘリノックスのコットワン コンバーチブル + コットレッグとの比較です。
コット本体が約35,000円、コットレッグが13,200円ほどで、2WAYライトビームコットの3倍以上のお値段です。
コットワンコンバーチブルが優れている点をまとめます。
- 張り感が圧倒的に強い
- 全体的な質感(ポール、生地、縫製)
- 軽さ(クオルツ3.3kg、ヘリノックス約2.2kg)
確かに違いはありますが、クオルツのコットも素晴らしい良品です。
仕舞寸法は案外そこまで大きく変わらないですし、寝心地も負けていません。
しかし重さは1kg以上ヘリノックスが軽いし、ヘリノックスのほうが細かいところまで仕上げが丁寧です。
というわけで、クオルツを選ぶべき条件としては、
- コストパフォーマンスに優れたコットが欲しい
- 圧倒的な軽さはそこまで必要がない
- 張り感はそこまで必要がない
そんな要求を満たしたい場合にチョイスすると良いかと思います。
一方で、コットワンコンバーチブルを選ぶと、高級感、圧倒的な軽さ、張りの強さを味わうことが出来ます。
まとめ
- コストパフォーマンスに優れたコット
- 必要にして十分な質感、張り感
- オプションパーツなしで高さ調整が可能
- カラーリングを含め、主張し過ぎず優れたデザイン
以上、クオルツの2WAYライトビームコット【ブラウン】のレビューでした。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。