冬キャンプの時期がやってきました。冬は焚き火を楽しむのにもってこいの季節。夏と違って、焚き火の前に何時間でも居座ることができ、鍋などの温かい料理を楽しむことができます。
通年通してキャンプを楽しむ方にとっては、冬はいいことづくめの季節。ただし、冬キャンプの快適さを左右するのが、防寒対策です。
衣:レイヤリングと3首の防寒で快適に
レイヤリングについて
真冬のアウトドアを快適に楽しむためには、衣類の選択が重要です。レイヤリング(重ね着)の考え方を実践しています。
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ベースレイヤー(肌着)・・・素早く汗を吸収して体表から水分を離し、汗冷えを防いで常に肌をドライに保つ役割をします。
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ミッドレイヤー(中間着)・・・体温を内側にとどめて、外に逃がさない役割をします。ダウンやフリース、ウールのセーターなどが最適です。
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アウターレイヤー(シェル)・・・一番上に着て、風雨や雪から体を守る役割をします。羽織ることで、ミッドレイヤーでとどめた体温を外に逃がさない効果もあります。
ベースレイヤーは、綿やレーヨンなど、汗を吸った場合に乾きにくい素材は避けましょう。
天然繊維ならウール(メリノウールならばなお◎)やシルクの肌着がおすすめ。化繊ならば、通気性・吸汗速乾性に優れた、汗を素早く乾かすような素材の肌着がおすすめ。
保温性を高めるために、身体にフィットしたものを選びましょう。筆者はファイントラック(finetrack)社のドライレイヤーベーシックロングスリーブを愛用しています。
ミドルレイヤーはダウンベストとフリースがおすすめです。
著者は薄手のフリースと、ダウンベストを組み合わせてミドルレイヤーにすることが多いです。ダウンベストはアウターシェルの下に着ても、もたつきが少なく腕が動かしやすいからです。
写真で着用しているのは、パタゴニアのメンズ ナノ パフ ジャケットです。
アウターレイヤーはゴアテックスなどの、防水、防風、透湿性が高い素材を使ったジャケットが一般的です。
透湿性が高いものがおすすめです。汗を外に逃がして、身体をドライに保つためですね。
冬場のキャンプでも、身体を動かすと意外と汗をかきます。汗をかいたあと、そのままにすると身体がどんどん冷えてしまいます。
写真で着用しているのはTilakのLoke Jacketです。
3つの首はしっかりと防寒する
「3つの首(首・手首・足首)」を温めることで快適に過ごすことができます。
3つの首の周辺には、血流の多い血管が走っています。ここを温めることで、全身に温かい血液が巡り、身体がポカポカと温まります。
- 首…マフラーやネックゲイター。ベースレイヤーやミドルレイヤーをハイネックにするのも効果的
- 手首…手袋
- 足首…厚手の靴下。冷え性の方は、靴下の重ね着をしてもよい。テント内では、ダウン素材でできたルームシューズなど
3首を温めるには貼るカイロも効果的。特におすすめの部分は首。太い血管があるため、全身が効率よく温まります。
住:底冷え対策
テントの底冷え対策
テントの底冷え対策 寒い真冬のキャンプ。でも焚き火を囲むのには最適ですし、冬場の澄んだ空気から眺める星空は最高ですよね。 キャンプ場が夏場より空いているのもよかったりします。 しかし冬のキャンプで寒[…]
冬キャンプで眠りにつく際に、最も重要なのが地面からの「底冷え対策」をしっかりと行うこと。
寝床をしっかりと作って冷気をシャットアウトしましょう。
マットを重ねて効果的に使う
底冷えを防ぐためには、マットを重ねて効果的に使いましょう。
- グラウンドシート
- インナーテント
- インナーマット(グランドマット)
- 銀マット(オールウェザーブランケット等)
- インフレータブルマットorクローズドセルマット
インナーテントの下にはグラウンドシート、内側にはインナーマットを敷きましょう。インナーマットの上には銀マットがおすすめです。銀マットとは、クッション性のある発砲素材にアルミのシートを貼りつけたマットです。
銀マットの表面のアルミは、人体から出る輻射熱を反射し、熱を身体にとどめる役割があります。銀マットのアルミ面を上に向けて敷きましょう。
車の積載が許せば、できるだけ厚めの銀マットを敷きましょう。寝床のクッション性が向上します。
GRABBER(グラバー)社のAll Weather Blanket(オールウェザーブランケット)は、NASAが開発したというフレーズで有名な製品です。 ブランケットと言っても、実際はレジャーシートのような化繊のシート。多目的に使用が[…]
コンパクトにまとめたい方には、銀マットと同じように、アルミのシートが貼りつけられているAll Weather Blanket(オールウェザーブランケット)をおすすめします。
銀マットやオールウェザーブランケットの上には、空気で膨らむインフレータブルマットや、クローズドセルマットを敷きましょう。
私はLOGOSの(高密弾力)55セルフインフレートマット・SOLOを愛用しています。
コットを使用する
さらに、コットを使えば身体と地面との間に空間ができるので、冷気が伝わりにくくなります。
- 銀マット
- コット
- インフレータブルマットやクローズドセルマット
- 寝袋
の順に敷きましょう。
寝袋を2枚重ねる
冬キャンプで眠る際に、外気からやってくる冷えを防ぐために、寝袋に工夫をしましょう。
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厳冬期用の寝袋を持っていれば快適ですが、持っていない方は、3シーズン用の寝袋を2枚重ねるという手もあります。
その場合、外側に使う寝袋は封筒型、内側に使う寝袋は体にフィットするマミー型の寝袋を使えば、窮屈さを感じません。
インナーシーツやシュラフカバーで保温性を高める
寝袋の中にインナーシーツを入れ、寝袋をシュラフカバーに入れることで、保温性を高めることができます。
インナーシーツは肌触りが良いので、保温だけでなく寝心地もアップします。
著者はcocoon(コクーン)の100%シルク製のインナーシーツを使用しています。この製品、メーカーの品質保証テストでは、寝袋の中の温度が5.3度も上がることが証明されています。
使用すると、寝袋の中が驚くほど温かくなるので、冬キャンプには欠かせません。
食:身体の内側から温める
FATCAMP kitchen チャイスパイス FATCAMP kitchenからリリースされている、「チャイスパイス」のご紹介です。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://maagz.jp[…]
温かい飲み物を飲み、鍋やスープなどを食べることで、身体を内側から温めることができます。
おすすめはショウガ入りの飲み物です。ショウガにはショウガオールという成分が含まれており、血液の循環を良くする働きがあります。
また、チャイに使われているシナモンには、冷え性予防効果があります。スパイスとショウガを効かせたジンジャーチャイもおすすめです。
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