アルパインバロウバッグとバロウバッグを比較

モンベル バロウバッグ[BurrowBag]#1 レビュー お父さんの財布に優しい、モンベル バロウバッグ[BurrowBag]#1のレビューです。スタンダードなシュラフです。 monbellからは様々なシュラフがリリースさ[…]
モンベルのスタンダードシュラフであるバロウバッグ。非ダウン素材、化繊系のシュラフとしてはもっともポピュラーなモデルではないでしょうか。
そんなバロウバッグですが、実はアルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag]とバロウバッグ[BurrowBag]という似て非なるモデルが存在します。
手元に両方が揃う機会がありましたので、両者にはどのような違いがあるのか検証してみたいと思います。
(バロウバッグを購入する際に、おそらくその2種類で悩むことになるかと思いますので)
いずれも、シュラフの「対応温度」については[#1]のモデルとなります。
SPEC比較
品名 | BurrowBag#1 | Alpine BurrowBag#1 | |
サイズ | 収納時 | ∅21.8×43cm(13L) | ∅21.8×43cm(13L) |
総重量 | 1,680g(1,781g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。 | 1,650g(1,748g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。 | |
生地 | 表地 | 40デニール・スーパーマルチ・ナイロン・タフタ | 40デニール・スーパーマルチ・ナイロン・タフタ |
構造 | スーパースパイラルストレッチ™ システム | スパイラルストレッチ™ システム | |
使用温度 | コンフォート | -3℃ | -1℃ |
リミット | -9℃ | -8℃ | |
エクストリーム | -27℃ | -26℃ | |
価格 | ¥19,500 +税 | ¥17,500 +税 |
スペック表から読み取れる違いをまとめると、
- バロウバッグが30g重たい
- バロウバッグが使用温度が低い(つまり暖かい)
- バロウバッグが2,000円高い
- スーパースパイラルストレッチ™ システムの有無
となっています。
収納サイズ
収納サイズは全く同じです。スペック上ではバロウバッグが30g重たいですが、感じ取れるレベルではないですね。
使用感の違いまとめ

結論から先に述べますと、両者を実際に11月中旬の道志の森キャンプ場(最低気温1〜2度)で使用してきたレビューとしては、以下のようになります。
- 大きさは同じ。どちらも164cm、58kgの男性が余裕で就寝できる大きさ
- 使用温度の違いはほとんど体感出来ない(体感するのは難しい)レベル
- 手触り(寝心地)もほぼ同じ
- 伸縮性は、特に横方向についてはバロウバッグ[BurrowBag] が有利
両者の選び分け

- コスト重視ならアルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag]
- 大柄な方には伸縮性の高いバロウバッグ[BurrowBag] がおすすめ
といったところです。
とても似ている両者なので選び分けは非常に難しいですが、個人的に伝えたいのはそんなところです。
続いて、それぞれのディティールを見ていきましょう。
アルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag] #1の特徴
アルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag] #1のロゴ
アルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag] #1のロゴです。
フード&肩まわり
フード&肩が紐で絞れる仕様です。2本ドローコードが出ており、外側がフード、内側が肩用となっています。
「2重で絞れる仕様」で肩冷えを防止する仕様ですね。
また、フードと肩それぞれに大判のマジックテープが付属し、しっかりと冷気をシャットアウトします。
ジップ
ジップはYKK製のスタンダードなタイプ。動作はスムーズでストレスはありません。ただし噛み込み防止機能はなく、少し気を遣う必要があります。
スパイラルストレッチ™ システム
スパイラルストレッチ™ システムを搭載。公式の説明ですと、[軽量性の確保と緩やかな伸びを両立(伸縮率120%)]とのこと。
実際に就寝してみましたが、適度にストレッチが効いていて快適です。
中でモゾモゾしてみた。手や足を突っ張っても、伸縮性があるので快適です。
後述しますが、伸縮率はバロウバッグ[BurrowBag] #1に比べると劣ります。しかしそれでも十分に快適な印象です。
バロウバッグ[BurrowBag] #1の特徴
バロウバッグ[BurrowBag] #1のロゴ
バロウバッグ[BurrowBag] #1のロゴです。
フード&肩まわり
フード&肩はアルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag] #1とほぼ同じ仕様だと思って良いですね。
フード&肩両方が紐で絞れる仕様。2本ドローコードが出ており、外側がフード、内側が肩用ですね。
また、フードと肩それぞれに大判のマジックテープが付属します。
ジップ
ジップも全く同じものが付いています。YKK製のスタンダードなタイプ。
スーパースパイラルストレッチ™ システム
スーパースパイラルストレッチ™ システムを搭載。公式の説明ですと、[抜群の伸縮性で快眠をサポート(伸縮率135%)]とのこと。
スパイラルストレッチシステム™の方は120%でしたので、1割程度伸縮率がUPしています。
こちらも実際に就寝してみました。特に横方向へのストレッチが、アルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag] #1よりもより多く効いているような印象。
こちらも同様に、中でモゾモゾしてみた。かなり生地が伸びることが分かります。
大柄な方でしたら、迷わずバロウバッグ[BurrowBag] #1を勧めたいと感じました。
その他両者の違い
ジップの長さ

その他両者を比較してみて気が付いた点としては、ジップの長さがバロウバッグ[BurrowBag] #1の方が少し長いということです。
とはいえわずか数センチの違いですので、着用時にはさほど差がない印象でした。
しかしバロウバッグ[BurrowBag] #1の方が大きく開く分、使用後にシュラフを干す際などに若干有利です。
見た目の雰囲気

それから、見た目の雰囲気も結構異なる印象を受けます。アルパインバロウバッグはつるんとしており、一方でバロウバッグはクシャっとした印象。
シュラフの見た目を気にすることもあまり無いと思いますが、収納袋から出してすぐに美しいのはアルパインバロウバッグです。
バロウバッグは収納袋から出してしばらく表面の生地を落ち着かせると、よい感じになってきます。
ちなみに、手触り感は両者ともシルキーな触り心地ですので、寝心地という意味では互角ですね。
就寝装備
道志の森での就寝スタイルをご紹介。
テントはogawaのティエラ ラルゴ。ogawaテントのフラッグシップモデルですね。それを成人男性5人の寝床としました。
インナーテントに2人、前室に3人という配置です。
どんなシュラフでも起こり得ますが、シュラフ単体で寝た場合は体重によりダウンが潰されて十分な空気が確保出来ずに、底冷えが起こります。
そこで寝袋を潰さないよう凹凸の付いたマットを下に敷いて寝ると、その性能を最大限に発揮することが出来ます。
今回は、鹿番長(キャプテンスタッグ)のキャンプマットを敷きました。サーマレストも持っていますが、鹿番長でも十分に性能良いですね。
また、マットに下にはコットを設置し、地面から体を離すスタイルがもっとも効果的です。今回はネイチャーハイクの格安コットを使用しました。
まとめ
以上、アルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag]とバロウバッグ[BurrowBag]の違いについてでした。
両者の違いをもう一度まとめておくと、
- 両者の使用感は微差
- 使用温度の違いはほとんど体感出来ない
- 伸縮性は明らかにバロウバッグ[BurrowBag]に軍配
それを踏まえた選び方は…
- コスト重視ならアルパインバロウバッグ[Alpine BurrowBag]
- 大柄な方には伸縮性の高いバロウバッグ[BurrowBag] がおすすめ
といったところです。
MAAGZブログを最後までお読みいただきありがとうございました。
モンベル バロウバッグ[BurrowBag]#1 レビュー お父さんの財布に優しい、モンベル バロウバッグ[BurrowBag]#1のレビューです。スタンダードなシュラフです。 monbellからは様々なシュラフがリリースさ[…]