ogawa ティエラ ラルゴ レビュー
ogawaのテント、ティエラ ラルゴのレビューです。(キャンパルジャパン株式会社様よりお借りしました。)
同社のテントの中でもフラッグシップモデルに位置付けられるテントで、最大級の大きさを誇ります。
その張り姿は堂々としたもので、存在感が半端ないですね。
その使用感について結論から述べると、
- コクーン的包まれ感
- 圧倒的な居住空間
- フラッグシップならではの満足感
という印象でした。詳細をお伝えしていきたいと思います。
ティエラ ラルゴの使用方法
使用用途は、11月初旬、道志の森キャンプ場で8人〜10人のグループキャンプ。
インナーテント有りの状態で、成人男性5人の就寝幕として使用しました。
ogawa アポロン レビュー ogawa アポロンとは [itemlink post_id="7575"] ogawaのテント、アポロンを購入し数回使用しましたので所感をブログにまとめておきます。 [sitecar[…]
さらに、隣にogawa アポロンを張って宴会幕として運用。
ogawaのフルサイズテント×2という贅沢なキャンプサイトです。巨大なテントが2つ並ぶ様は壮観でした。
せっかくなのでアポロンとの比較を交えつつ、ティエラ ラルゴの使用感をまとめます。
ティエラ ラルゴ SPEC
- 重 量 / 総重量(付属品除く):22.0kg [内 容]フライ:約9.0kg、インナーテント:約6.3kg、ポール約6.7kg
- 素 材 /
・フライ:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
・インナーテント:T/C
・グランドシート:PVC(耐水圧10,000mm 以上)
・ポール:アルミφ16mm
- 収 納 / 80×45×40cm
- カラー / サンドベージュ×ダークブラウン
- 付 属 / 張り綱、セルフスタンディングテープ、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋、ライナーシート、張り出しポール(170cm)×2
ティエラ ラルゴの付属品
付属品一覧
付属品一覧です。
上段左から張り網、セルフスタンディングテープ、ライナーシート、ハンマー、ペグ、インナーテント。
左から、フライシート、収納袋、ポール類。
ポールは全部で5種類。ポールA×1、ポールB×2(赤)、ポールC×1、ポールD×2、ポールE×1。
それから張り出し用ポール×2となっています。
他のogawaテントに共通することですが、セット内容にペグハンマーが含まれているのは非常に親切ですよね。
キャンプでテントを設営するために、なくてはならない道具のひとつがペグです。 ペグの選択を間違えてしまうと強風でペグが抜けてしまい、テントやタープが飛ばされる事態にもなりかねません。 キャンプ地がどんな状況でも快適に過ごすために、[…]
オプション
その他、インナーテントの下に設置するPVCマルチシート300×220が別売り。
さらに、インナーテント内のグランドマット2230も用意されています。
(今回お借りした中には含まれませんでしたので、他テント用を流用しました。)
全て純正品で揃えるとなると、
PVCマルチシート = ¥10,450 (税込)
グランドマット = ¥24,750 (税込)
トータルで¥213,400のお買い物です。
出費を抑えたい場合、マルチシートやグランドマットは社外品でも良いでしょう。
ティエラ ラルゴの設営手順
セルフスタンディングテープを設置
設営手順を簡単に解説します。
まずは「セルフスタンディングテープ」(以下SSテープ)と呼ばれるロープを設置します。
四隅を仮止め(ペグダウン)します。
ポールを仮組みする
次に、ポールを仮組みしていきます。SSテープとポールの位置関係を考慮しつつ、5種類あるポールを組み付けます。
ポールはいきなり立てるのではなく、まずは位置関係を確認するため写真のように平置きにするとスムーズですね。
ポールの種類が多く、位置関係もやや複雑な感じがしますが、詳細が取り扱い説明書に明記してあるので安心です。
ただし、スリーブにポールを通すだけのアポロンに比べると設営難易度はやや高めではあります。
ポールを組む
次に、仮置きしたポールを組んでいきます。まずはポールAをSSテープに差し込み立てて行きます。
その後、ポールB→ポールC→ポールD→ポールEの順に組みつけていきます。(詳細は割愛します)
特に難しいところはなく、説明書を読みながらスムーズに組み立てられました。
インナーテントを設営する
ポールが組み上がった後、インナーテントを設置します。
インナーを最後に設置するテントが多いですが、説明書の組み付け手順でフレームのあとにインナーとなっています。
インナーテントを先に張るメリットは以下。
- インナーが後付けだと夏場は暑くてしんどいため、先につけられるのは良い
- 後付けだとテントの中で逃げ場がなくなったり、四隅に引っ掛ける時屈んで手伸ばす必要がありますが、そういった手間をなくせる
雨の日は最後にインナーを設置するといいですね。
上部はフックをフレームに固定。
インナーテントの前後を判断しにくかったのですが、フレームに固定するための長めのテープが付いている方が前方です。
それから、電源コード引き出し口も目印になります。
前2箇所はペグダウン、後ろはSSテープに引っ掛ける仕組みです。
フライシートをかぶせる
次に、フライシートを被せていきます。全長5m級のテントですので、フライシートは必然的に巨大なモノとなります。
可能であれば、2人以上の人数で設営するのが好ましいですね。とはいえこのクラスのテントを設営する場合、2人以上居ることが殆どだと思います。
ogawaのロゴマークがある方が前になります。
前後を確認したら、フレームと縫い目を合わせるようにフライシートを被せていきます。
2m10cmと高さがあるため、身長が低いと少し手間取るかもしれません。
一方で、長身の男性でも中で立ったまま移動できる居住空間につながります。
無事に被せることができました。
フライシートを固定する
フライシートの裾部10ヵ所に付属するフックをSSテープのリングに引っ掛けます。
フックは長さ調整できますので、フライシートに均等にテンションがかかるように調節します。
その他、写真のフライシート前後のゴムロープをペグダウン。
さらにSSテープの残り箇所をペグダウン、テント内側のマジックテープ固定などでフライシートを固定する仕組みです。
ライナーシートを取り付け
テント内部、天井部に「ライナーシート」と呼ばれるシートを取り付けます。フレームにフックで取り付ける仕組みです。
ライナーシートを取り付けました。
張り網をペグダウン
最後に張り網をペグダウンして完成です。自在金具で引っ張り具合を微調整することで、フライシートにピッとしたハリを出すようにしていきます。
完成
完成しました。
ティエラ ラルゴのディティール
オールシーズン対応
大きな窓が複数設置されており、前後の入り口を含めてフルメッシュとすることで非常に通気性が高い状態にすることがが出来ます。
今回テストしたのは秋季ということで涼しさはテスト出来ませんでしたが、これだけ全面が大きく開くので暑さは感じにくいはずです。
さらに、上部2箇所のベンチレーションも通気性が良いですね。
長めのスカート
一方で、テント下部には冷気をシャットダウンしてくれる長めのスカートが全面に付いています。
他のogawaテントにも共通する特徴ですが、スカート部分の素材感が厚手なため風が入って来にくいですね。
11月の道志の森ということでそれなりに寒さは感じましたが、前室でフロアレス状態のコット寝でも底冷えせずに快適に過ごすことが出来ました。
正直重さはある
重さ(約22.0kg)ということで、運搬はやや大変です。
車のラゲッジスペースも大きく占有しますので、ラゲッジにあまり余裕がない場合ですと、購入前にチェックが必要ですね。
とはいえ、ここは居住空間の広さや、設置安定性とのトレードオフな部分でもあります。一旦設営してしまえばその快適性を享受出来るということで悩ましい部分ですね。
さらに、オートキャンプであればさほど気にならない部分でもあります。
ogawa アポロン レビュー ogawa アポロンとは [itemlink post_id="7575"] ogawaのテント、アポロンを購入し数回使用しましたので所感をブログにまとめておきます。 [sitecar[…]
左はティエラ ラルゴ。右はアポロン。どちらも横綱級のサイズ感です。両者の可搬性についてはほぼ互角です。
210デニールのポリエステル
マテリアルは210デニールのポリエステル。アポロンと同じ素材ですね。
100D=トレッキングのバックパックなど
200D=クライミングパンツなど
400D=ウェーダーなど
T/C素材のインナー
T/C(ポリコットン。ポリエステルとコットンの混紡素材)素材を採用したインナーテントが、ティエラ ラルゴの持ち味のひとつです。
「夏涼しく、冬暖かい」というインナーテントに理想的な特性を持ちます。
また、触り心地がシルキーで気持ちいいという副産物もあるように感じました。
圧倒的な前室の広さ
前室の広さイメージです。インナーテントを張ってもなお、広大な前室が広がるというのがティエラ ラルゴの大きなメリットのひとつです。
就寝幕と宴会幕の役割を一つのテントで済ますことが可能です。
一方で、アポロンはインナーを貼ると前室は意外とタイトだったりします。
写真ですと伝わりにくいですが、居住空間の広さはやはり全長が長いティエラ ラルゴに分があります。
インナーテントの広さ
インナーテントも広いですね。4人家族で就寝しても窮屈さは感じないスペースが広がっています。
ただ、スペック表ですと奥行きは2mとなっているのですが意外と短め。
長身の方が縦方向に寝るとややタイトに感じるかもしれません。
サイズの概要です。
- 1
- 2