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GEAR

地面とキャンプスタイルに合わせたペグの選び方と正しい使いかた[キャンプ場スタッフ直伝]

キャンプでテントを設営するために、なくてはならない道具のひとつがペグです。

ペグの選択を間違えてしまうと強風でペグが抜けてしまい、テントやタープが飛ばされる事態にもなりかねません。

キャンプ地がどんな状況でも快適に過ごすために、テントを設営する地面やキャンプスタイルにあわせてペグを選ぶ必要があります。

今回はペグの使いかたと状況に合わせたペグの選び方を、キャンプと登山歴20年、現在キャンプ場のスタッフでもある著者が解説いたします。

ペグの正しい使いかた

ペグ 打ち込み角度と向き

ペグを地面に打ち込むには、打ち込む角度と向きが重要です。

地面にペグを打ち込む角度は、地面とペグの間が45度~60度ほどになれば抜けにくいです。向きはペグの頭をテントと逆のほうに向けて打ち込むこと。

ガイロープを張る場合は上の写真のように、ロープとペグが直角(90度)になるようにしましょう。

テントに付属しているペグやハンマーはタフには使えない

テント 付属ペグ

テント購入時に付属品として付いてくるペグは、地面の状態が良い場所ならば使用できますが、固い石が多い場所では使えません。

簡単に曲がってしまうものも多いので、地面の状態に合わせたペグを何種類か購入したほうがいいでしょう。

著者自身も新しいテントを購入してそのまま出かけてしまったことがあります。キャンプ地の地面が砂利交じりの固いサイトで付属のペグでは歯が立たず、非常に苦労した経験があります。

 

同様に、テントに付属してくるアルミやプラスチック製のハンマーも何度か使用すると壊れてしまうので、個人的には鍛造製の、ペグ打ち専用ハンマーの購入をおすすめします。

私はスノーピークのペグハンマー PROを使用しています。スノーピークのハンマーはハンマーへッドの逆側が、ペグを抜くことができる引っ掛けになっています。撤収の際にペグをスイスイと抜くことができるので便利ですよ。

ヘッド部分もパーツ売りしているので、つぶれても交換ができます。

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アソビト ペグケース

ペグやハンマーだけでなく、ペグケースもタフなものがあれば安心です。著者の使用しているペグケースはasobito(アソビト)のものです。

引き裂き強度が強い防水帆布を使用しているので、よくテントに付属してくるナイロンのケースよりも、ラフに使っても壊れることがないのでおすすめです。

地面に合ったペグを用意する

ペグの機能を発揮させるには、地面に合ったペグを用意することが必要です。ここでは、さまざまな地面の状況と合うペグをご紹介していきます。

よく整地された地面

整地された地面や芝サイト:スチール製のニードルペグ、細めのピンペグ

土の状態が固すぎず、柔らかすぎない、よく整地された地面や芝サイトの場合。細くて地面に入りやすい、写真左側のようなスチール製のニードルペグや、右側のような細めのピンペグでも十分でしょう。

砂利がまじった固い地面

ペグ 砂利がまじった固い地面

固い地面には、スチールやアルミ製のペグでは歯が立たないことがあります。無理に打ち込んで頭が潰れてしまったり、曲がってしまったりすることもしばしば。

硬い地面 鍛造製のペグ、チタン製のペグ

固い地面には鍛造製のペグや、チタン製のペグが適しています。鍛造製やチタン製のペグは剛性が非常に高く、簡単に曲がることはありません。柔らかい石ならば叩き割ってしまうほどの強度がありますよ。

鍛造ペグはスノーピークのソリッドステークや、村の鍛冶屋のエリッゼステークが定番です。

やわらかい地面や砂浜

やわらかい地面や砂浜 ペグの頭がY字やX字になった抜けにくいペグ

やわらかい地面や砂浜には、頭がY字やX字になったペグ、形状がスパイラルのペグなどの、抜けにくいペグがおすすめです。

写真の左端のペグはテント用ではなく、農業用のビニールハウスなどを固定するプラスティックの杭です。プラ杭は砂浜でもしっかりと効くのでおすすめですよ。

やわらかい地面 ペグの頭がY字やX字になった抜けにくいペグ

やわらかい地面で使用するペグは、できるだけ太いペグを選ぶようにしましょう。

また、ビーチサイドや高原では、天候が荒れていなくても風速10メートル以上の突風が吹くこともあります。さえぎるものが無く風の影響をモロに受けてしまうので、短いペグでは抜けてしまうことがあります。

ビーチサイドで使用するペグは30cm程の、長めのペグを選ぶようにしましょう。

>>>次ページでキャンプスタイル別のオススメペグをご紹介。

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