ウルフ&グリズリー ファイヤーセーフ レビュー
ウルフ&グリズリー ファイヤーセーフとは
カナダ発のガレージブランド、ウルフ&グリズリー社製の焚き火台ファイヤーセーフのレビューです。
Wolf & Grizzly (ウルフ&グリズリー)は2017年、元々エンジニアだったGeorge Rizkallaが、バックヤードからバックカントリー(裏庭から荒野まで)をテーマに、カナダのオンタリオ州で設立した新進気鋭のアウトドアギアブランドです。
自宅や友人宅の裏庭でもアウトドアフィールドでも簡単に持ち運べ、スマートな見栄えのギアを作りたいという想いで、収納性と携帯性に優れ且つデザイン性にも優れた高品質なギア作りをコンセプトにしています。
ファイヤーセーフのスペック
製品名 | ファイヤーセーフ |
素材 | ステンレス鋼 |
収納サイズ | W29.2cm×H10.5cm×D2cm |
組立サイズ | W28.6cm×H27.8cm×D5cm |
耐荷重 | 火床の耐荷重は約15kg |
重量 | 910g |
付属品 | ジッパー式収納ケース |
※ウルフ&グリズリー ファイヤーセーフの仕様諸元です。
ファイヤーセーフを使って晴家村(ハレルヤムラ)キャンプ場で焚き火
晴家村キャンプ場は、アニメ「ゆるきゃん△」の聖地ともなった山梨県身延町にある少人数村民制(会員制)のキャンプ場です。「N…
山梨県身延町にあります、晴家村(ハレルヤムラ)キャンプ場で焚き火してきました。
先に使用感をまとめると以下。
- 直火に近い雰囲気が楽しめる
- シンプルで洗練されたデザイン
- 軽量、コンパクト
- 軽いのに強い
- ソロ・デュオやキャンプツーリングに最適
ウルフ&グリズリー焚き火台ラインナップ
グリル M1 エディション with ファイヤーセット
セット購入すると便利な焚火用グリル、グリル M1 エディション with ファイヤーセットがリリースされています。
ファイヤーセーフの上部に被せて使うイメージですね。3段階で高さ調整が可能となっていて、火加減のしやすい仕様です。
多くのユーザーがセットで使われているようですが、今回はあえてファイヤーセーフ単体での使用レビューとします。
ディティール
付属品
早速付属品を見ていきます。
- ロストル(灰受け)が1枚(写真左)
- フレームが1枚(写真右)
- 収納ケース
本体はたった2つのパーツで構成されており非常にシンプル。組み立ても数秒で手間取りません。
組み立て手順
フレームを正方形に広げる。
ロストル(灰受け)を広げる。
2つを組み合わせる。その際、サイド部分に写っている凹凸を引っ掛けるように組み合わせる。
完成。ロストル(灰受け)が波打つような形で設置されます。
炭床と地面が非常に近いので、難燃マット(カーボンフェルト製)を2重に敷きました。Amazonで購入した「Chaslean バーナー シート」と呼ばれる物です。
サイズは45cm × 45cmでファイアーセーフにぴったりのサイズ感です。
重量
公式スペックによる重量はたったの910g。ケース込みで実測1kgちょっとでした。仕舞寸法も小さく、個人的にはキャンプツーリングでも使えるのが嬉しいですね。
サイズ感
W28.6cm×H27.8cmは絶妙なサイズ感です。大きすぎる焚き火台を持て余すことがありません。とはいえそれなりの大きさはあって、2人で焚き火台を囲むイメージで使えるサイズです。
市販の薪ではないので正確ではないのですが、おおよそ20cm〜30cm程度の薪を乗せた図となります。
正方形なので薪が組みやすいですね。
収納サイズはこれぐらいで非常にコンパクトです。(A4コピー紙と比較)薄型にまとまるため、車のちょっとしたデッドスペースなどに入れて運搬することが可能です。
バイクへの積載
BMW G310GSで行くキャンプツーリング MAAGZブログでは、これまでファミリーキャンプネタを中心に執筆してきました。 しかし、ソロキャンプネタもやっていきたい。というわけで本格始動!主にバイクでのキャンプツーリングを[…]
バイク(BMW G310GS)へ積載するときはパニアケースの隙間にすっぽり格納しています。キャンプツーリングにちょうど良いサイズ感ですね。
レビュー
直火感覚が楽しめる
実際に火を入れてみると、焚き火台の全高が低いためほとんど直火の感覚がします。
雰囲気を出すために周りに薪を置きました。こうすることで焚き火台の露出が減り、さらに直火感を楽しむことができます。※ まわりに置いた薪に火が移ってしまわないように注意が必要です。
また、グリル M1を使わなくても、写真のように太めの薪を両サイドに置けばごとくを渡せます。
今回使用したごとくは弊社製のニコイチごとく。2つに分解できるので、ファイヤーセーフのケースに一緒に収納できます。
調理をする
実際に調理をしてみたのですが、シンプルな正方形であるため調理器具などが置きやすく、効率的に必要な火力を得られる印象です。
今回は焚火用グリル、グリル M1 エディション with ファイヤーセットは使わなかったため、高さ調整などはできませんが、簡単な調理であれば焚き火台単体でもこなす実力があります。
ダッチオーブンを載せてみた
火床の耐荷重は約15kg。この手の小型軽量タイプの焚き火台としては非常に高いスペックです。実際に薪を満載にした状態から、空っぽの10インチのダッチオーブン(5kg)をおいてもなんら問題ありませんでした。
(実際にはこんな使い方はしないと思いますが)
軽量なのに安定感が高いという、相反する要素を高次元で両立した作りです。
湯を沸かす
名作クッカーであるスノーピーク(snow peak) トレック 900を載せてみた図。(トレック900は自重265g)
この程度のクッカーならば朝飯前といったところ。
燃焼効率
ロストルがW状に波打っているため、薪の下によく空気が回って燃焼効率が高いですね。シンプルながらよく考えられた作りになっています。
灰・熾火の落ち具合
深さがないので風には弱く、灰はこぼれやすいです。ロストルは四方を囲まれているため、なにもいじらなければ熾火は落ちにくくなっています。
火力調整のために薪を移動すると熾火が少し落ちることもありましたが、これは他の焚き火台も同じです。
片付け方法
片付けの際は、そっとロストルを持ち上げると灰を綺麗に捨てることができます。
正直に言ってロストルの端から微量の灰がこぼれるものの、非常に合理的な仕組みですね。また、形状もシンプルなので掃除しやすいのも美点です。
気になるところ
本体重量は910gと軽量ですので、ソロキャンプ用の焚き火台として愛用しています。
唯一気になるところとしては、グリル M1 エディション with ファイヤーセット(約1.0kg)と合わせて使用すると、(ソロキャンプ向けとしては)少し重さが出てしまうところです。
特にキャンプツーリングなど荷物に制限がある場合には、ファイヤーセーフ単体で使用する方が好ましい印象でした。
個人的にはグリル M1 エディション with ファイヤーセットは用意せずに、小型のゴトクなどを組み合わせて使うことが多いですね。
それと地面からの距離が短いので、地面のダメージについてしっかりとケアする必要があります。環境への負担を極力減らす、「ローインパクト」をしっかり考慮しましょう。
最低でもカーボンフェルトのような断熱性の高い難燃シートを焚き火台の下に敷くと良いかと思います。
また、ファイヤーセーフの下に薪を敷くことで、地面からの高さを調整することもできます。この方法を試す際は引火にご注意ください。
まとめ
- 直火に近い雰囲気が楽しめる
- シンプルで洗練されたデザイン
- 軽量、コンパクト
- 軽いのに強い
- ソロ・デュオやキャンプツーリングに最適
以上、ウルフ&グリズリー社製の焚き火台、ファイヤーセーフのレビューでした。
MAAGZを最後までお読みいただきありがとうございました。