スノーピーク(snow peak) コンパクトスモーカー(CS-092)
スノーピーク(snow peak) コンパクトスモーカー(CS-092)とは
ファミリーキャンプ用の燻製器を購入しました。スノーピーク(snow peak) コンパクトスモーカー(CS-092)です。
ステンレス製でメイドインジャパン。燻製器にオーバークオリティでは?と思わないでもないですが、使ってみると高品質なことによるメリットが際立ちました。
定価は¥9,500(税別)ですが、ネットショップでは定価以上の販売価格のものも目立ちます。定期的に再生産されていますので正規価格で購入したいですね。私は実店舗で定価で購入しました。
先に使用感をまとめると以下。
- 極めて簡単に美味しい燻製が作れる
- JAPAN MADEで高品質
- タフな作りで長く使える
- 昔から変わらない定番の名品
使用感をお伝えしていきたいと思います。
SPEC
出典:snowpeak
サイズ | 315×220×165(h)mm |
重量 | 1.5kg |
材質 | 体/ステンレス0.5mm厚、ネット・汁受け皿/ステンレス、ツマミ/天然木 |
特徴 |
燻製って実は簡単なんです!魚をまるごとスモークできる、ちょうどいいサイズ。指名買いのお客様も多い、隠れたヒット商品です。お酒好きの方にオススメです。 |
迷った燻製器
キャメロンズ(Camerons) ミニスモーカーCMS
キャメロンズ(Camerons) ミニスモーカーCMS。お安いのでちょっと迷いました。本物を店頭で確認したのですが作りも悪くなさそうでした。
ですが棚が一段仕様なので一度に作れる燻製の量がちょい少なめ。ファミリーですと少し容量が不足しそうです。
そして余談ですが中国製です。日本製の良いものを長く使いたかったのでスノーピーク製にしました。
ソト(SOTO) いぶし処
ソト(SOTO) いぶし処です。スチール(メッキ鋼鈑)製で小さく折りたたむことが可能な縦長タイプ。温度計用の穴が空いていたり、フロントドアがガバッと開くため使い勝手は良さそうです。
お値段もプチプラなんですよね。
結構この手の「タワー」っぽい縦長形状の燻製器は各社からリリースされています。
決め手はデザインでした。いぶし処のメッキ鋼板の質感よりも、スノーピークのステンレス製に惹かれました。
ディティール
セット内容
セット内容は、フタ、ネット(網)×2枚、汁受け皿、本体。とてもシンプルな構成で迷いがありません。
フタ
フタの上部には木製のハンドルが装着。燻製していても熱くならないので便利です。
フタのR部分の仕上げは無骨な雰囲気。(手で叩いたような凹凸が付いています)
結構ラフな感じだと思ったのですが、日本の職人が手作りしているハンドメイド製品ならではの味わい深い仕上げ、という事でしょう。
本体との密閉製が高いので、煙が漏れにくいのが美点です。
本体
本体です。無駄な継ぎ目などがなく、手入れしやすいですね。
内部にはネット(網)を引っ掛けるツメが用意されています。
ネット(網)
ネット(網)はシンプルな形状。網の太さも適切で、いろんな食材を載せることが出来ます。
また2段なのでかなり多くの食材を載せることが出来ますね。
いままで試した食材は以下。
- ベーコン
- ソーセージ
- サバ
- ししゃも
- 餃子
- 卵
- チーズ
- 鶏肉
- うずらの卵
いずれの食材も網目が大きすぎることなく、しっかり載せることが出来ました。よく考えられていると思います。
汁受け皿
汁受け皿です。食材から出た油や水分をキャッチしてくれます。燻製チップに油や水分がかかることがないので重宝します。
こんな感じで食品から出た油でギトギトになるのですが、シンプルな形状で洗いやすいですね。
脚の形状です。
燻製手順
燻製手順をご紹介します。この製品の最大のメリットは非常にお手軽、かつ簡単に燻製ができるという点です。
ほんとにびっくりするぐらい簡単で、しかも失敗しないですね。
燻製チップをセットする
まず、本体底部にアルミホイルを敷いて燻製チップをセットします。食材の量に合わせて微調整しますが、だいたい写真ぐらいの量をおけば間違いないですね。
一握りぐらい、というイメージです。
普段はもっともスタンダードなSOTO製の桜チップ(左)を使用しています。癖がない香りでどんな食材ともよくマッチします。
今回は魚や肉に合うというヒッコリー(右)にしてみました。
- どんな食材にもオールマイティにマッチする
- 癖が少ない
- 桜と比べ、より’燻’味が濃い
- 魚に合う
- 少し苦味、渋みが出る
- ヤニが多く出る
ヒッコリーの方が玄人向けの印象です。煙感が強い味わいで、匂いがつきにくい魚介類にはめちゃ合うと思います。(ししゃもなど)
汁受け皿をセット
次に汁受け皿をセットします。足つきの汁受け皿になっていますので、ただ置くだけですね。
1段目のネット(網)に食材を置く
1段目のネットをセットし、食材を置いていきます。2段目のネットとの間に収まる高さの食材にしましょう。
結構スペースが広く、いろんな食材を置くことが出来ます。
2段目のネット(網)に食材を置く
次に2段目のネットに食材を置いていきます。結構欲張っても大丈夫。
フタをして弱火で15分〜20分ほど燻す
あとはフタをして弱火で15分〜20分ほど燻していきます。食材の量が多いときは気持ち長めにすると良いですね。
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今回はソト(SOTO)のシングルバーナー、 レギュレーターストーブ ST-310を使いました。
あとは魚介類は匂いがつきにくいので、すこし長めに燻すと美味しく仕上がります。
フタを開けてみて、食材がいい感じに茶色く色づいていれば燻製完了です。じゅるり…
ちなみに、途中で蓋を開けても別に仕上がりが悪くなることはありません。
メリット
ファミリーキャンプにちょうど良い大きさ
2段ネット仕様は結構たくさんの食材が置けるので、ファミリーキャンプに使うとちょうど良い感じです。むしろ2ファミリー(大人4人、小さい子供3人)ぐらいでしたら余裕で賄うことが出来ますね。
絶妙なサイズ感でして、家庭用コンロでも邪魔にならず使えますし、シングルバーナーで使うことも出来ます。
なんで長方形になっているんだろう?と思っていたのですが、2口コンロで隣の調理スペースを潰さずに、最大限の燻しスペースを確保するための工夫だと思われます。
煙が漏れにくい
フタの密閉製が高く、煙が漏れにくいのが良いところ。モクモク煙が上がったりせずスマートです。流石に匂いはしますが、煙が出ないので室内でやっても苦情が出にくいですね。
煙が漏れないということは、しっかり燻すことができるということでもあります。
かなりスモーク風味の強い燻製に仕上がりますよ。(ウマイ)
焚き火でも使える
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オールステンレスでタフなので焚き火の直火にかけることも可能です。焚き火好きにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。
とはいえ、火力が安定していた方が燻製時間がわかりやすいので、基本的にはガスでの調理がおすすめです。
重心が低く安定
それと、タワー型の燻製器にない利点として重心が低いため安定性に優れます。
キャンプ用のバーナーはシングルバーナー、2口バーナー問わず割と重心が高めの製品も多いですよね。そういった製品と合わせて使う際に、重心が低いコンパクトスモーカーは重宝します。
堅牢で長く使える
0.5mm厚のステンレス製の筐体はがっしりとした安定感があります。パーツもシンプルで壊れようがないですし、堅牢で長く使えるのは間違い無いですね。
極端に言えば鍋やフライパンみたいな感じで、一種の「什器」として使い続けられる作りです。
エイジングの楽しみ
使いこむうちにどんどん焼き色やススがついてエイジングしていきます。面倒なのもありますが、あえて洗い過ぎないようにしています。
気のせいかもしれませんが、使い込んで汚れていくほどに美味しい燻製が作れるようになります。
一方で、つるんとしたステンレス製の筐体はきっちり洗えばツルピカに綺麗にすることも出来ますので、ピカピカに綺麗な状態で使いたい、という要望にも対応してくれます。
気になるところ
仕舞寸法は大きめ
唯一気になる点としては、仕舞寸法は大きめなところです。このあたりは折りたたみが出来る他社製品が優れていますね。
ただ、特別大きいというわけでもありません。
そして折りたたみが出来ない代わりに、かちゃかちゃ組み立てる必要がないのでスグに使い始めることが出来ます。
網を外す時に少し難儀する
それから、網を外す時に取っ手のようなものがあればより便利かもしれません。
燻製の勉強になる漫画
燻製専門のマニアックな漫画、「いぶり暮らし」。いろんな燻りメニューが載っているのでとても勉強になります。
これを読みながら、毎日燻製を作っています。
ファミリーキャンプ用燻製器の決定版
以上、スノーピーク(snow peak) コンパクトスモーカー(CS-092)のレビューでした。
- 極めて簡単に美味しい燻製が作れる
- JAPAN MADEで高品質
- タフな作りで長く使える
- 昔から変わらない定番の名品
とにかく簡単に、美味しい燻製が作れます。そして独特の存在感を放つデザインも魅力の一つですね。
燻製器、どこのにしようかな?と迷っている場合にはとてもおすすめです。ややお高めではありますが、個人的な満足度としては非常に高いですね。
MAAGZブログを最後までお読みいただきありがとうございました。