Nordisk Reisa (レイサ)6 PU レビュー
Nordiskのテントと言えば、多くのグランピング施設で採用されているベルテント型テントのAsgard(アスガルド)や、ティピー型テントのAlfeim(アルフェイム)などの、コットン製テントのイメージが強いと思います。
しかし、Nordiskのテントを語る上で忘れてはいけないテントがReisa(レイサ)6PU(ポリエステル製)です。
レイサ6は、トンネル型テントの元祖として知られる非常に人気の高いテントです。結論から言ってしまいますと、個人的には名作と呼べるテントだと思います!
著者は6年前に購入しましたが、その居住性の高さや機能性に惚れ込んでいます。その魅力をお伝えいたします。
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Nordisk Reisa (レイサ)6 PUスペック
| 全体サイズ | 645×295×210 cm |
| インナーテント大のサイズ | 230x280x200cm |
| インナーテント小のサイズ | 160x280x170cm |
| 収納時サイズ | Φ35×70 cm |
| 重量 | 17kg |
| 材質 | フライ・インナー・フロア:ポリエステル ペグ・ポール:アルミ |
| 耐水圧 | フライ:3000mm フロア:8000mm |
| 定員 | 6名 |
著者が使用しているカラーはダスティーグリーン。おちついた緑色で、森林のサイトでは、周りの風景に溶け込むところが、気に入っています。

現行(2021年12月現在)のものは上の写真のcathew(カシュー)カラーになります。こちらはトレンドを押さえたカーキ系のカラーですね。
レイサ6は過去に限定モデルが何度か販売されています。
・日本限定のベージュカラーのジャパンベージュ 生地はリップストップ
・スカートとサイドパネル付のモデル カラーはベージュ
・ファッションブランドのF/CE. (エフシーイー)とコラボしたネイビーカラー
・ポリコットン(T/C素材)を使用したレイサ6レガシー
などです。レイサ6の日本での人気が伺えますね!今後も様々な別注品がリリースされそうな予感がしますね。
付属品

収納サイズはΦ35×70 cm。大人一人で抱えられるほどの大きさです。

中身は下記になります。
- 本体
- インナーテント大
- インナーテント小
- センター部分のフロアマット
- ポール×4
- キャノピー用のポール×2
- キャノピー用のガイライン(約3.2m)×2
- ペグ×4

上の写真はポールケースです。フロントにマジックテープで開閉できる小物入れがついており、ペグやガイラインを収納できるので便利です。
付属のペグは商品としても販売されています。軽量ですがアルミ製で耐久性には欠けるので、レイサ6のような巨大なテントのペグとしては正直おすすめはできません。著者は鍛造のペグを使用しています。
キャノピー用のガイラインはリフレクターが織り込まれたタイプで、夜間の視認性にも配慮がなされています。カラーもグリーンと相性のいいイエローです。同じ素材のガイラインが、防風用としてあらかじめ本体にセットされています。
オプション
オプションとしてReisa 6 Footprint(レイサ6専用のグラウンドシート)が販売されています。ただ、価格が定価33000円(税込)もするので、著者は購入せずに、ブルーシートやエマージェンシーブランケットで代用しています。
Nordisk Reisa (レイサ)6 PUディティール

出入口が多く、側面からもアクセス可能

本体のフロントは、付属のキャノピーポールとガイラインを使用して、跳ね上げることが可能です。
※写真のキャノピーポールとガイラインは付属のものではございません。

サイドには左右に2か所づつ、計4か所の出入り口があります。出入り口が多いので、風向きやテントサイトの区画に合わせて、出入口の場所を変えられます。サイトレイアウトが自由にしやすいテントです。

サイドの出入り口には窓があります。出入り口を閉めた状態でも、窓から外の景色を楽しむことができます。この窓は、窓から日光を取り入れるため、あかり窓としての機能もあります。

逆に、プライバシーを確保したい場合は、フラップ状の布を下ろすことで、テントの中が外から見えなくなります。
こういった窓を持ったテントは、近年ではあまり見かけないデザインです。好き嫌いが分かれそうではありますが、著者は気に入っています。
雨が降り続く状態のキャンプなどでテントに籠らざるを得ない場合、フルクローズにしても外の様子が伺えるので、気晴らしになりますよ。

フロントとバック、サイドにある全ての出入り口はメッシュにすることが可能です。夏場はフルメッシュにできるので通気性抜群です。
素材はポリエステル100%
レイサ6の素材は本体、インナー共にポリエステル100%です。
生地に使われている糸の太さを表す、D(デニール)は公開されておりません。触った感じでは、かなり分厚く、長期間の使用にも耐えることができる素材です。
完全に主観ですが、100D~200Dの間ぐらいの素材感です。
十二分な耐水圧
レイサ6の耐水圧は、フライ:3,000mm フロア:8,000mmです。耐水圧は1,500mmを超えていれば、激しい雨にも耐えられるとされているので、十二分な性能がありますね。
またレイサ6は、インナーを吊り下げるタイプのダブルウォールテントです。本体とインナーの間には十分な空間があるので、万が一アウターの一部から水が漏ってしまった場合も、インナーの内側まで浸水することは稀でしょう。
実際、6年間使用していて雨天のキャンプに何度も耐えており、水が漏ったことは一度もありません。
ベンチレーションは?

ベンチレーションはフロントの左右に2カ所。

フロントの中央と、バックの中央にはジッパーで開閉し、ガイラインで引っ張って固定するタイプのベンチレーションがあります。全体で4か所のベンチレーションがありますね。

レイサ6にはスカートが無いので、テント下部に空間があります。テント下部から冷えた外気を取り入れ、テント内の暖まった空気を上部から排出し、空気を効率よく循環させることができます。
幅広い使用方法がある2種類のインナーテント

レイサにはインナーテントが2種類あります。
ひとつが上の写真の大型のインナーテント。レイサ本体のバック側に吊り下げて使用できます。

大型のインナーテントは4人用とされていますが、実際のところかなり広く、大人5人でも眠ることができます。

テントの中央にはジッパーで開閉ができる壁があるので、ジッパーを閉めれば部屋を2部屋にできます。とてもユニークな作りですよね。
プライバシーの為に空間を分けたり、1部屋は荷物置きにしたりと幅広い使用方法が考えられます。

上の写真はもう一方の小型のインナーテントです。小型のインナーテントは本体のフロント側に吊り下げて使用ができます。
小型と言っても、大き目の2人用テントほどの広さがあるので、2人ならば余裕をもって眠ることができます。
Nordisk Reisa (レイサ)6 PU設営方法
初めて張る場合でも、公式のYouTubeチャンネルを参照できるので安心です。
レイサ6は設営方法が簡単なのもおすすめできるポイントのひとつです。慣れれば、1人でも10分ほどで設営が可能です。
設営方法をご説明しましょう。
1.本体を広げる

上の写真のように本体を広げます。

ちなみにフロントは中央のベンチレーションの部分に、このタグがあります。
2.ポールを連結し、スリーブに通す

ポールは全部で4本。折りたたまれている状態のポールを連結して伸ばしましょう。一本一本がかなり長いので、込み合ったテントサイトでは、お隣さんのサイトに入らないようにご注意ください。

スリーブは入り口のところに目印があります。黄色の目印があるスリーブには黄色のポールを、シルバーの目印があるスリーブにはシルバーのポールをそれぞれ通しましょう。

スリーブのエンド部分は袋状になっています。ポールをエンド部分のぎりぎりまで、きっちりと通してください。
3.カップ状のポール受けにポールを固定する

ポールを奥まできっちりと通したら、先端をカップ状のパーツにはめ込みます。ポールをしならせつつ、力を込めてはめ込んでください。

ポールが4本固定された様子です。
4.片側の頂点をペグダウンする

フロントかバック、どちら側でもいいので、本体の両端を2か所ペグダウンします。
5.逆側をひっぱりテントを立てる

片側をペグダウンしたら、逆側の両端をもって引っ張り、本体を立ち上げます。本体が立ち上がったら、こちら側の両端もペグダウンしましょう。
6.インナーテントを取り付けたあとに全ての個所をペグダウンする
4本のポールの両端には、ペグダウンする箇所がありますが、インナーを取り付ける前にペグダウンするのはおすすめできません。インナーテントが地面から浮いてしまうことがあるからです。
インナーテントを取り付けて使用する場合は、ペグダウンする前に取り付けましょう。

写真は4人用のインナーテント大です。
インナーテント大の、フロアの四隅と中央にはアタッチメントがあります。カチッとはめて本体と固定しましょう。

インナーテントの上部の様子です。

上の写真のようなパーツをゴムのパーツに繋げ、中央にあるアタッチメントをはめて、吊り下げましょう。
インナーテント小も同じ要領で吊り下げることができます。

インナーテントを取り付けたら、ポールの両端をペグダウンします。風が吹く日には、必ずポールの破損を防ぐ、ストームガードのガイラインもペグダウンしましょう。
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