Onway コンフォートチェア2 レビュー
Onway[オンウェー]からリリースされているコンフォートチェア2のレビューです。Onway[オンウェー]はアウトドアファニチャーの専門メーカーで、国内アウトドアメーカーのOEM製品も制作しています。
可搬性よりも座り心地や堅牢性に重きを置いたチェアで、しっとりとした座り心地や自重の重さからくる抜群の安定感は、何時間でも座っていられそうな雰囲気。
主張しすぎないシンプル系のデザインも好印象で、どんなキャンプサイトにもすんなり馴染んでくれそうです。
メーカー公式のキャッチコピーは『映画を2時間観ても疲れない椅子』や『お父さんの指定席』といったもの。そのキャッチコピー通り、とてもリラックスして座ることの出来る椅子に仕上がっています。
SPEC
モデル | Onway コンフォートチェア2 (OW-72BD-BM) |
重量 | 約4.8kg |
素材 | 金具/ステンレス, フレーム/アルミ合金・アルマイト, 座面/綿6号帆布, 肘掛/竹集成材 |
カラー | ベージュ |
サイズ | 74 x 64 x 96 cm(奥行き × 幅 × 高さ) |
収納サイズ | 21 × 19 × 116 cm |
座面高 | 約40cm |
耐荷重(静荷重) | 100kg |
コンフォートローチェアもラインナップ
今回ご紹介するコンフォートチェア2の他、コンフォートローチェアもラインナップ。こちらは座面高が約30cmと低く、いわゆる「ロースタイル」に合う設定です。
余談ですがロースタイルはカッコいいのですが、座面が低いためにいったん座ってしまうと立ち上がる際にやや難儀します。ヨッコイショ、という感じで膝に負担が掛かりますね(笑)
その点、座面高が約40cmのコンフォートチェア2であれば心配はありません。ミドルエイジのための体に優しい「ハイスタイル」を構築することが可能です。
座面高は高め(42cm)
座面高は高め(42cm)です。いわゆるロースタイルではなく、ハイスタイルに合わせたい座面高です。ハイスタイルは、だいたい座面高さ約40cm~の椅子を合わせる事が多いですね。
参考までに、スノーピーク ワンアクションテーブルロング竹(天板の地上高66cm)にしっくりくる高さです。
安定感のある座り心地
実際に座ってみると、太めでがっしりとしたジュラルミン素材の脚がしっかりと荷重を支えて、非常に安定感の高い座り心地となっています。
どれぐらい安定感があるのか?というと、椅子の上で立つことが出来るぐらいです。(危ないですね。)
この場合もグラついたり、不安定な挙動を示すことはなく、無理をせずに立つことが出来ました。これは軽さを重視した折りたたみ系チェアには出来ない芸当です。
座面の幅が広い
座面の幅が広いため、小柄な方であれば椅子の上であぐらをかくことが出来ます。また、その際にバランスを崩すといったことも一切なく、まさに「お父さんの指定席」と呼べるゆったりとした座面スペースですね。
また、背もたれの部分が長いいわゆる「ハイバック」タイプですので、上半身を椅子にしっかりと預けることが出来ます。身長164cmの男性が座ると、しっかりと頭を含めて支えてくれました。
ウトウトうたた寝をしても頭がカクンとなることはなく、首への負担が軽減されます。むしろ気持ちよく寝すぎて椅子から離れたくなくなる懸念すらあります。
深い座面
座面の奥行きが深いため、どっしりとリラックスして深く腰掛ける感覚です。しかしある程度高さがあるため、立ち上がるのも苦にならず、ダイニング用のチェアとしても使える懐の深さがあります。
ジュラルミン製フレーム
シンプルにシルバー系のカラーにアルマイト加工されたジュラルミン製のフレーム。
ジュラルミンはアルミの一種で軽量かつ剛性が高く、こういった製品に非常に適した素材です。
フレームの形状は「アルミ製角パイプ」といった風情で非常にがっしりとした骨格を持っています。軽量設計よりも安定感を重視した作りですね。
美しい佇まい
コンフォートチェア2は本当にシルエットが美しいですね。座らなくても椅子単体で置いていてあっても絵になります。それでいて主張しすぎないサラッとした存在感が素晴らしいです。
また、畳んだ時のシルエットも美しいですね。畳んで無造作に立てかけて置いても、何か訴えかけてくるようなデザインです。
そっと同じ方向に折りたたまれたジュラルミンフレームがモノキャンパーの心をくすぐります。
簡単すぎる設置
初めてこの製品に触れる方でも、直感的に、かつ非常にイージーに設置が可能。両方の肘掛を持って開くだけのほぼワンアクションです。
袋から出す時間を入れても、10秒ぐらいでセッティング可能です。
非常に簡単ですね。何かと忙しいキャンプサイト設営でこのワンアクションはとても嬉しいですよね。
座面は綿6号帆布
座面は綿6号帆布を使用。厚手でパリッとした風合いは非常に上質な感じです。座ると適度に伸縮し、体を優しく包み込んでくれます。
焚き火周りではまだ未使用なので推測ではあるのですが、コットンなので火の粉にも強いはずです。(一方で化繊系の座面を使用したチェアの中には、火の粉に弱いチェアもあるのです。)
また、脚パーツと座面が完全に分離するので、座面を洗濯することができて非常に衛生的です。(生地は4か所のボルト・ナットで固定されているので、外すのはやや手間がかかります)
メーカー問い合わせが必要とのことですが、リフィル用の座面が3,500円という驚きの低価格で販売されているのも素晴らしいですね。Onwayの良心を感じることが出来ます。
ただし、雨などに濡れた場合はしっかりと乾かす必要があります。ジメジメしているとカビなどが生えやすいのもコットンの特性です。
収納ケース
収納ケースはポリエステル製で、質感は普通です。椅子本体に使用された6号帆布とは別の素材です。とはいえ安っぽいということはなく、必要にして十分な印象です。
袋の寸法は、入り口を含めやや余裕があって出し入れはしやすいですね。格納に手間取ることはありません。
Onwayのロゴ
ロゴは背面に一つのみ。落ち着いた黒いタグがベージュの座面に馴染んでいてかっこいいですね。控えめなのもGOODです。この椅子、どこのメーカーのやつ?と聞かれそうなさりげなさです。
どんな年代の方が使っても違和感がない秀逸なデザインです。
枕(ピロー)部分が厚手
枕(ピロー)部分には薄手のクッションが入っています。ただでさえ快適な座り心地をさらにグレードアップしてくれている印象ですね。
竹製の肘掛け
肘掛けは竹製。すべすべで気持ちいい肌触りと、絶妙なRがつけられた形状で腕を優しくホールドしてくれます。
そっと腕を預けるとマジで気持ちいい感覚でして、この椅子の大きなセールスポイントになっていると感じますね。また、冬場でも冷たくないのも素晴らしい。
デメリット
最大のデメリットは重量。4.8kgで正直言って少し重ためではあります。しかし、どっしりとした安定感のある座り心地を実現するための一つの要素でもあります。
それから、仕舞寸法が大きい事です。とはいえ、オートキャンプでの使用であれば問題のない部分です。ラゲッジスペースが余裕のある車にお乗りの場合には問題になりません。
2脚購入しました
とても素晴らしい出来だったので、2脚目を追加購入しました。ブロガー的には別の椅子を購入した方が良いのは間違いないですが、あまりにも良い椅子なので…それだけ良品だという事です。
まとめ
- 安定感が際立つ座り心地
- 主張しすぎないが、存在感のあるデザイン性
- 重さはあるが、安定感に繋がっている
以上、Onwayのコンフォートチェア2のレビューでした。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。
今回ご紹介した製品
Onway コンフォートチェア2
Onway ローチェア
座面の低いタイプのローチェアもラインナップ。こちらは「ロースタイル」に向いています。
Onwayのコンフォートチェア2とは対極のヘリノックスのレビューです。
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