トヨトミ レインボーストーブ RL-250-G レビュー
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-Gとは
今回レビューするのは、トヨトミのレインボーストーブ(石油ストーブ)RL-250-Gです。キャンプ&自宅兼用として購入しました。
単純な暖房器具だけで終わらない「ランタン調」のクラシックな見た目が素敵ですよね。笠付きで雰囲気バツグン。
先に使用感をまとめると以下。
- 暖房器具、照明器具、調理器具になる
- 暖かい光が癒し効果を生み出す
- 上方向へ熱が上がる対流式ストーブ
- 良好な燃費
- クラシカルでおしゃれなデザイン
本当は、石油ストーブの中で不動の超人気を誇る「フジカ・ハイペット」が欲しかったのですが、大量のバックオーダーを抱えているということで諦めました。
そこで、いつでも買えるトヨトミのレインボーストーブに白羽の矢が立ったという訳です。
結果的にはトヨトミ製ストーブの良さに非常に満足しているという状況です。以下、詳細をお伝えしていきます。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-GのSPEC
本体サイズ(幅×高さ×奥行) | 485×388×388mm |
本体重量 | 6.4kg |
適応畳数(木造/鉄筋) | 7/9畳 |
石油暖房能力 | 2.5kW |
給油タンク容量 | 4.9L |
キャンプ場までの持ち運びはさほど苦にならない大きさ&重さ。
薪ストーブには無い手軽さも魅力です。一酸化炭素中毒にさえ気をつければ、あとは給油して点火するのみです。
もちろん雰囲気面や出力は劣りますが…
スノーピークからもリリース
スノーピークからも、デザインをスノーピーク調に仕立てたレインボーストーブがリリースされていますよね。
ガラスに谷川岳の等高線が描かれ、プレミアム感がUPしています。ただ、モノ自体はトヨトミのレインボーストーブと全く同じ。
どちらにするかは悩ましいところですが、お値段を考えて、トヨトミのオリジナルの方にしました。
本来はキャンプ用ではなく屋内用として販売されている製品です。
しかし、スノーピークの商品開発部がアウトドアユースに適した暖房器具だ、というお墨付きを与えた製品であるということですよね。
スノーピーク グローストーブとの比較
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他にも、レインボーストーブと悩む機種としては、スノーピーク グローストーブ(KH-100BK)があります。こちらもトヨトミ製のストーブです。
上記リンクはレインボーストーブとグローストーブの特徴をまとめた記事になります。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-Gの専用ケース
トヨトミレインボーストーブ専用バッグ(RBG-3)という専用バッグがリリースされており、私はそれを使っています。
ただし現在欠品中(2020年12月現在)で、ネットショップでは定価以上の販売価格となっています。
スノーピークストーブバッグにも入りますが、こちらも品薄で定価以上の販売価格となっています。ちなみに、どちらもシーズン前は普通に購入出来ました。
専用ケースの導入は、価格的に悩ましい部分ではあります。
- 灯油漏れの際にケースで止まる
- 運搬時に発生する音が減る
- 緩衝材によって車とストーブの傷防止
- 取っ手があり持ち運びしやすい
- 上に荷物を置きやすい
私は特に灯油漏れの際に車を守ってくれるメリットが欲しくて、専用ケースを導入しました。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-Gのディティール
ストーブの笠
アウトドアアクティビティの気分を盛り上げてくれる笠つき。色はシルバーで、半ツヤのある塗装感。
コレだけでお洒落度合いが劇的にUPするのが面白いところです。(無いとただの暖房器具感がありますよね)
持ち手
上部には運搬用の持ち手が付いています。持ち手もしっかりとクラシックな見た目のもの。
機能面でも不思議と熱くなりにくく、稼働中でも取っ手を持って移動出来るのが嬉しいですね。(確認は必要ですが)
ヒートガード
ヒートガードはやや大きめの間隔。子供が近くにいる時は少し注意が必要です。
ガラス部分
ガラスの筒部分は、かなり高級感のある作りで、艶やかな虹色感があります。
光源が虹色っぽく見えるのですが、このガラスの反射によってその表情を作り出します。
上部
上部はヤカンなどを置ける天板仕様です。当然ですが、しっかり沸騰する程度に熱くなります。湿度を保つために、ケトルに水を入れて置きっぱなしにすることが多いですね。
いつでもお湯を使えるというメリットもあります。ただしアルミ製ケトルなどの空焚きには注意が必要です。
操作系
操作系は非常にシンプルで直感的に操作出来るものです。
左から
- 燃料計
- 緊急消火ボタン
- 消火・点火ダイヤル
- 給油口
となっています。
燃料計
燃料計はアナログ仕様。給油をすると針がゆらゆらと揺れて可愛いです。
緊急消火ボタン
緊急消火ボタンです。消火方法は2種類。
- センターの消火・点火ダイヤルを消火方向に目一杯回す
- 緊急消火ボタンを押す
なのですが、センターのダイヤルですと非常にゆっくり消火します。コレは燃焼不良を起こして灯油の匂いが発生するのを防ぐための仕様です。
一方で、この緊急消火ボタンを押すとすぐに消えますが少し匂いがします。基本的に、コレを押すことはあまりありません。
消火・点火ダイヤル
消火・点火ダイヤルです。点火方向に目一杯回すと、「ピー」というブザー音とともに、点火します。
その後は1分ほどで火が安定しますので、消火側に回すことで火力の調整をすることが出来ます。
給油口
給油口です。キャップは非常に簡素なものですが、漏れ等は無くしっかりとしています。
穴の直径は約2センチ。手動の灯油ポンプなら問題無く使用出来ますが、電動式のポンプはモノによっては使えない可能性がありますので注意が必要です。
車載して運搬しましたが、灯油が漏れるようなことは有りませんでした。(写真はむき出しで運搬していますが、今はケースに入れています。)
着火は電池駆動
着火は電池駆動となっており、単2が4個必要です。
点火口
前方のレインボーストーブのロゴが記載されているパネルが開閉します。
電池切れになっても、点火時にはここからチャッカマンやマッチ等で点火することも可能です。
塗装
塗装はグリーン。深みのある緑で見た目が綺麗です。
きちんとした塗装で、灯油が垂れても色が落ちることはありません。
Made In Japan
リーズナブルなお値段なのに、ちゃんとMade In Japan。
こういった石油を使用する暖房器具はやはり安全性が高いものを使いたいところですので、嬉しいですね。
一般社団法人である防災安全協会の『防災製品等推奨品マーク』認定品となります。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-Gの特徴
燃費ヨシ
稼働時間は満タン(約4リットル強)で大体12時間前後ということでしたが、マックスパワーで20時間前後使用することが出来ました。
非常に燃費が良いという印象です。2泊3日の冬のキャンプでも安心の稼働時間ですね。
立ち上がりスピードは1分ぐらい
点火してから火が安定するまで1分ぐらいを要します。写真のように火が1周綺麗に燃え始めたらOKです。
熱はほぼ上に上がる
いわゆる「対流式ストーブ」なので、真上のみに暖かい空気が送られます。
対流式ストーブとは
熱くなった空気を上昇することで対流を発生させ、効率よく暖房する効果をもつストーブのこと。
主に熱はほぼ上方向のみに発生し、部屋の真ん中に置くと効率よく部屋全体を温めることが出来ます。
側面に手をかざしてもあまり暖かくありません。
一方で、「反射式」と呼ばれる反射板を使って前方へ暖かい空気を送る形式もあります。
そのため、社外品のストーブファンを使って前方に暖かい空気を送るようにして使用しています。(上に置いているヤツです)
調理器具にもなる
炊き出しが出来る、というのがこの手のストーブのメリットの一つです。写真はモツ煮をグツグツ温めています。
調理器具、暖房器具、そしてレインボストーブならではの照明器具としての機能もあり、冬キャンプでは欠かせない存在となっています。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-G 使用レビュー
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あとは私が使っているテント、テンマクデザインのサーカスTCデラックスとの相性はどうか、というところです。
一応スペック的には、出力は2.5kW、広さは木造なら7畳まで、鉄筋コンクリートで9畳まで対応とのことですがピンとこないですよね(汗。
テンマクTCは頂点が一点だけのティピーテント(ワンポールテント)で五角錐の形状となります。なので体積的には少なめで、実はそれほど高出力でなくとも温まると言えます。
(とは言え、家などと違って薄い幕一枚隔てているだけではありますが…)
外気温など様々な影響があるためあくまでも参考ですが、テンマクデザインのサーカスTCの内部を寒く無い程度に温める程度の実力は十分にあると感じます。
ただし、ワンポールテントは最上部に空気入れ替え用の穴(ベンチレーター)が空いています。
そのため、対流式の石油ストーブではせっかく温めた空気が屋外に逃げてしまいます。
だから、前述した社外品のストーブファンで低いところを温めるようにすると、暖房効果を最大限に活かすことが出来ます。
私が使っているテント、テンマクデザインのサーカスTCとの相性についてでした。
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それから、ogawa アポロンでの使用例。
2020年12月5日〜6日、山中湖の湖畔に位置するthe 508 | Camp(旧:撫岳荘キャンプ場)での使用です。
最低気温-2℃ということで非常に寒い1日でしたが、アポロンの前室をしっかり温める能力を持っています。
また、しっかりと「照明」として機能していることも伝わるかと思います。(テント中央、地面に近い所に設置したのがレインボーストーブです)
子供が近づかないように、周りにテーブルを設置。横方向に熱があまり放出されないのは、暖をとるという面ではデメリットですが、こういったケースですとメリットにもなります。
トヨトミ レインボーストーブ RL-250-G レビューまとめ
以上、トヨトミのレインボーストーブ(石油ストーブ)RL-250-Gについてでした。
風情ある姿と、温かみのある光がキャンプを盛り上げてくれる暖房器具です。
- 暖房器具、照明器具、調理器具になる
- 暖かい光が癒し効果を生み出す
- 上方向へ熱が上がる対流式ストーブ
- 良好な燃費
- クラシカルでおしゃれなデザイン
暖かいだけでなく、見た目でも癒してくれるのがレインボーストーブですね。ただし横方向に熱が放出されないため、暖をとる、という意味ではグローストーブに軍配が上がります。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。
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