アディロンダック キャンパーズチェア レビュー
アディロンダックからリリースされているキャンパーズチェアのレビューです。アディロンダックはアウトドア用品を輸入販売するA&Fのプライベートブランドで、様々な製品を取り扱うA&Fならではの知見を活かした製品づくりが特徴的なブランドです。チェアの他、スツール、バッグ、アクセサリーなどがラインナップ。
今回ご紹介するのは同社の(おそらく)中核製品である「キャンパーズチェア」。同社のコンセプトとして「一過性の流行に左右されることのないモノ創りと普遍的なデザインや機能」と言うことでベーシックなデザインの折りたたみ式チェアです。
可搬性と座り心地を両立した絶妙なサイズ感のチェアで、大きすぎないサイズ感と、しっとりとした座り心地が特徴的です。
キャンパーズチェアはどんなチェア??
今回ご紹介するキャンパーズチェアが一体どんなイスなのか?というのを、市場に存在する他社製品と比較すると「ベーシックな中間の性格をしたチェア」と言ったところです。
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以前ご紹介した、 Onway[オンウェー]のコンフォートチェア2。素晴らしく快適な座り心地ですが、やや大きくて重たい(4.8kg)のが弱点でした。
それに比べて、キャンパーズチェアは2.9kgとそこそこ軽量にまとまっています。ただし座面の広さや座り心地は少し劣ります。
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一方で、軽量折りたたみチェアの代名詞であるヘリノックス チェアツー。圧倒的に軽くてコンパクトですが、座り心地はキャンパーズチェアには劣ります。
というわけで、性格的にはこんな感じとなります。
座り心地 | 持ち運びしやすさ | |
Onway[オンウェー] コンフォートチェア2 | ◉ | △ |
アディロンダック キャンパーズチェア | ○ | ○ |
ヘリノックス チェアツー | △ | ◉ |
SPEC
モデル | アディロンダック キャンパーズチェア |
重量 | 約2.9kg |
素材 | シート/コットン100%、フレーム/アルミ合金 |
カラー | ODグリーン/ネイビー |
サイズ | W57×D68×H80cm |
収納サイズ | W17×D17×H108 cm |
座面高 | 約43.5cm |
耐荷重(静荷重) | 80kg |
付属品 | ナイロン収納ケース |
リラックスキャンパーズチェアもラインナップ
今回ご紹介するキャンパーズチェアの他、リラックスキャンパーズチェアもラインナップ。座高が低くなり、背面に若干傾斜をつけリラックス感をプラスした製品となります。焚き火を囲んでのんびりしたい、なんて場合にはこちらが良さそうですね。
座面高は43.5cm
座面高は低めとも高めとも言えない(43.5cm)です。深く腰掛けた時に立ち上がるのが億劫にならない絶妙な塩梅。
どちらかと言えばいわゆるロースタイルではなく、ハイスタイルにカテゴライズされる座面高だと思います。ハイスタイルは、だいたい座面高さ約40cm~の椅子を合わせる事が多いですね。
絶妙な背もたれの角度
実際に座ってみると、背もたれの角度が絶妙です。寝すぎず、起きすぎずな角度でしてかなりオールマイティに使えるかと思います。
食事の際にも使えますし、焚き火を囲んでのんびりするときにも使えますね。
一見華奢なようにも見えるジュラルミン素材の脚がしっかりと荷重をホールド。このしっかりとした安定感は、昨今流行している軽量・コンパクト重視な折りたたみチェアにはないものです。
座面の幅
座面の幅はすごく広い訳ではないですが、リラックスするために必要なスペースはしっかり確保。よほど大柄な方でない限り狭く感じることはないでしょう。
背もたれの部分が長いいわゆる「ハイバック」タイプ。上半身を椅子にしっかりと預けることが出来ます。ただし写真のように身長がやや高め、174cmの男性が座ると少し頭がはみ出しますが、小柄な方であれば支えてくれるサイズ感です。(長身の方は少し浅めに座れば頭を預けることが出来ました。)
完全に後方へ体重を預けても不安定になることはないので、安心感を持ってくつろぐことが出来ます。
やや深めの座面
座面の奥行きはやや深め。リラックスして深く腰掛けることも出来ますし、一方で先述したように低すぎないため、立ち上がるのも苦にならず、ダイニング用のチェアとしても使える懐の深さがあります。
ジュラルミン製フレーム
シンプルにシルバー系のカラーにアルマイト加工されたジュラルミン製のフレーム。
ジュラルミンはアルミの一種で軽量かつ剛性が高く、こういった製品に非常に適した素材です。
フレーム配置はX状、いわゆる「トラス形状」となっており荷重をうまく逃す形状ですね。
フレームそのものの形状は「アルミ製角パイプ」といった風情で、それほどがっしりと言う訳ではないですが必要にして十分な印象。軽量設計と安定感を両立した作りですね。
折りたたみ時
折りたたんだ図。やや細めのジュラルミン製フレームが上手に折り重なることでコンパクトになります。
畳んだ時のシルエットも美しいですね。
簡単すぎる設置
初めてこの製品に触れる方でも、直感的に、かつ非常にイージーに設置が可能。両方の肘掛を持って開くだけのほぼワンアクションです。
袋から出す時間を入れても、10秒ぐらいでセッティング可能です。
コットン100%の座面
座面はコットン100%。柔らかすぎず、適度にパリッとした厚手の生地です。座ると適度に体圧を分散して優しく包み込んでくれます。コットンなので火の粉にも強く、焚き火周りでの使用も安心感があります。
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一方で、例えばヘリノックス製チェアなんかは張り材素材が化繊系(ポリエステル)のモノが多く、火の粉には非常に弱いのです。
また、脚パーツと座面が完全に分離するので、座面を洗濯することができて非常に衛生的です。(生地は4か所のボルト・ナットで固定されているので、外すのはやや手間がかかります)
ただし、雨などに濡れた場合はしっかりと乾かす必要があります。ジメジメしているとカビなどが生えやすいのもコットンの特性です。
ロゴ
やや大きめのロゴが背面に一つ。月と木のロゴマークは「夜の森」イメージでしょうか。椅子の作りは非常に真面目な感じですが、唯一遊びゴコロのようなものが感じられますね。
枕(ピロー)部分が厚手
枕(ピロー)部分には薄手のクッションが入っています。ただでさえ快適な座り心地をさらにグレードアップしてくれている印象ですね。
滑らかなRを描く肘掛け
肘掛けはフレームと同じくジュラルミン製。滑らかなRを描いており、腕をしっかり預けることができます。
ツルンとした触り心地でストレスがないですね。
ウィークポイントは?
重量は2.9kgと決して重くなく、持ち運びが億劫になることはありません。さらに座り心地も非常に優れています。ただしあまりにも無難にまとまっているため、尖った特徴が少ないのがウィークポイントかもしれません。
先述したように、市場にある椅子は大きく2つのカテゴリーがあると思っていまして、まずOnwayのコンフォートチェアのようにとにかくどっしりとした座り心地に優れたチェア。一方でヘリノックスのようにとにかく可搬性に優れたチェアがあります。
キャンパーズチェアはそのどちらにも属さない、と言う立ち位置の仕上げです。とはいえそれがこの椅子の最大の持ち味でもあります。ベーシックでど真ん中なイスに仕上がっていますね。
まとめ
- ベーシックな使用感
- 安定性のある座り心地と可搬性を両立
- 優れたデザイン
- 多くのキャンプ用品を手がけるA&Fが作り上げた椅子
以上、アディロンダック キャンパーズチェアのレビューでした。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。
今回ご紹介した製品
アディロンダック キャンパーズチェア
アディロンダック リラックスキャンパーズチェア
通常タイプでも十分にチルアウト的な角度ですが、さらなる快適性を求める場合にはリラックス仕様で。