PASECOストーブの実使用レビュー
WKH-3100Gは屋外専用?

PASECOのWKH-3100GはJHIA認証未修得商品です。
JHIAの厳しい検査に合格した製品 のみに与えられる認証が、JHIA認証です。JHIA認証がないため、WKH-3100Gは屋外使用専用になります。(日本のレギュレーションは厳しい)
ただし実際に使用してみた上での実感としては、十分な換気を実施する場合、屋内で使用しても問題ありませんでした。
生産国の韓国では屋内でも使用されている製品です。

一酸化炭素中毒の防止のために、テントの前室など半屋内の環境で使用する際は、きっちりと換気をしながら使用しましょう。

また、念のため一酸化炭素チェッカーとの併用を強くおすすめします。
匂いは気になるか?
個人的に、使用していて灯油のにおいは気になりませんでした。
ただし、トヨトミのGEAR MISSION RR-GE25などの、電子点火式のストーブと比べると、点火時にいくらかは匂いを感じました。
対流形石油ストーブとは?

PASECOのWKH-3100Gは対流形石油ストーブです。

対流形石油ストーブは部屋全体を暖める設計のストーブなので、側面への放熱は反射式ストーブより弱めです。
とはいえ、ストーブの前にいるとほんわかと身体が暖まります。
使用してみた感覚ですが、WKH-3100Gは、5人用ほどの2ルームテントの前室のスペースならば、難なく暖めるぐらいの性能がありそうです。
トヨトミやアルパカとの比較
| トヨトミ GEAR MISSION RR-GE25 | アルパカストーブ TS-77JS-C-B | パセコ WKH-3100G | |
| 暖房出力 | 2.50~1.25kw | 3.0kW | 3.0 kW/h |
| 燃料タンク | 4.9L | 3.7L | 5.3ℓ |
| 燃焼時間 | 約20時間 | 約10時間 | 約18時間 |
| 重量 | 6.2kg | 6.6㎏ | 5.3 kg |
| サイズ | Φ 388 cm x 480(mm) | Φ 350 cm x 405(mm) | Φ325 x 466(mm) |
| 価格 | 28,600円(税込) | ¥32,890(税込) | ¥16,940(税込) |
暖房出力はPASECO(パセコ)のWKH-3100Gとアルパカストーブ コンパクト(TS-77JS-C)で数値上は全く同じ。一方でトヨトミ GEAR MISSION RR-GE25はやや劣ります。
トヨトミは外筒がレインボーに光るガラス製。PASECOのように遠赤外線を発生させる外筒ではないので、側面にいてもほとんど暖かさを感じません。
PASECOに比べて、暖房出力の数値通り、暖かさもやや弱いと感じますね。
- タンク容量が大きく、燃焼時間も長い。アルパカと比べると約8時間長い(1泊2日のキャンプでは、タープの下で、夕方から次の日の昼近くまで燃焼していました!)
- 重量がタンクが大きい割に軽い
- 価格はパセコの圧勝。コストパフォーマンスに優れる
こうして比較してみると、パセコの優位点が目立ちますが、CAMP-25、WHK-3100G共に、日本ではJHIA認証未取得のため、室内での使用は禁止されています。
さらに、サイズは少し高さがあり、アルパカの方が背が低く積載性に優れます。そして、3社ともに自動消火機能は搭載。地震などの振動に対して自動で消火されます。
一長一短ではありますが、やはりパセコの価格の安さに惹かれてしまうユーザーは多いのではないでしょうか。
さいごに
冬キャンプにはなくてはならないストーブ。薪ストーブの導入には、難燃性のテントや煙突の穴を用意する必要がありハードルが高いですが、石油ストーブならば誰にでも簡単に扱うことができます。
中でも、今回ご紹介したPASECO(パセコ)のWKH-3100Gは圧倒的にコスパがいいので、エントリーモデルにおすすめです。この機会にぜひ石油ストーブを手に入れて、快適な冬キャンプを満喫してくださいね!
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