SOTO レギュレーター2バーナー GRID ST-526 レビュー
SOTO レギュレーター 2バーナー GRID ST-526のレビューです。薄型でテーブルトップに設置可能なツインバーナー(2口コンロ)仕様のバーナーですね。
ツーバーナーコンロとしては最軽量の2.25kg。それでいて天面は十分に広く、家庭用コンロに近い調理環境を提供してくれます。
また、経済的なCB(カセットボンベ)缶が燃料源で、ホワイトガソリンを使用するバーナーよりも圧倒的に手軽ですね。
組み立てや操作も非常に簡単です。
ツーバーナーコンロ2台目です
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実は、ツーバーナーコンロを購入するのは2台目です。

1台目はUNIFLAMEのユニフレーム ツインバーナー US-1900です。強力で安定した火力や、ダッチオーブンも余裕の剛脚など素晴らしいツーバーナーコンロです。
性能に不満があったわけではありませんが、少し高さがあるためテーブルトップの高さに合わないことがあって低いコンロが欲しくなりました。
個人的な使用環境において、高さが少し合わないことがあったというだけです。
- ユニフレーム ツインバーナー US-1900のゴトクの高さは約30cm(実測)
- SOTO レギュレーター 2バーナー GRID ST-526のゴトクの高さは約11.5cm(実測)
両者の選び分けとしては、「ゴトクの高さ+載せる予定のテーブルの高さ」がちょうど良い方を選ぶと良いですね。
使用したガス
使用したガスは、SOTO純正品であるST-760。プロパン混入のパワーガスで寒冷地仕様ですね。
もちろん市販のCB缶でも使用可能ですが、カタログスペック通りの使用感を得るために純正ガスを使用しました。
SPEC
サイズ |
幅47.3×奥行2.52×高さ14.5cm |
重量 | 重量:2.25kg |
最大火力 | 発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)×2 ※気温25度無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出。 |
燃焼時間(最大火力時) |
約1.5時間(ST-760 1本使用時)(×2) ※気温25度無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。 |
ガス消費量 | 120g/h ※気温25度無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。 |
ゴトク外形 | 160mm |
材質 | 本体:ステンレス、ゴトク:鉄、スタンド・風防(背面用、右側左側とも):アルミニウム、点火スイッチ・器具栓つまみ:樹脂 |
ディティール
外観
外観はシルバーを基調に、ゴトクやスイッチ類のみブラックでスッキリ精悍な印象。ステンレス+アルミの質感を生かした仕上がりで非常にスタイリッシュですね。
ツーバーナー仕様
ツインバーナー仕様ということで、コンロは2つ。
それぞれ十分に広いスペースが取られており、大きめの調理器具をおいても狭さは感じません。
左の鍋は、UNIFLAME製 FAN 5 DUO(ファミリークッカーセット)に付属のステンレス大鍋で、直径は約21.5cm。
右側にはロッジのスキレット8インチ(直径21cm)を載せています。
それぞれ20cmを超えるまずまず大きめな調理器具ですが干渉なく使えますね。家庭のガスコンロと同等、もしくは少し小さいぐらいのサイズ感です。
ガス調整つまみ&点火スイッチ
奥にある突起が点火スイッチ。手前に引くことで点火します。点火スイッチは両側についているので調理中に片手がふさがっていても使いやすいです。
手前にあるのはガス調整つまみ。いずれも直感的で操作しやすいですね。
バーナー
バーナー部分は2,500kcal/hという高出力。
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参考までに人気のシングルバーナー、SOTOのウィンドマスター[SOD-310]が2,800kcal。
ウィンドマスターはめちゃくちゃパワフルで、シングルバーナーとしては最強の部類に入ります。それにほぼ近い火力ということで、不足感はありません。
風防
純正のアルミ製風防。アルミ製でつるんとした表面は、油汚れが付着してもすぐに綺麗になります。
背面、側面共に低めで風には少し弱いですが、一方で仕舞寸法が小さく可搬性に優れます。
側面のみ取り外すことが出来て、はめるときは本体に設けられた取り付け穴に引っ掛ける仕組み。
取り付けは簡単ですが安定感は高いです。
背面の風防は折りたたみ式。ガス缶を取れば奥側に折りたたむことが出来ます。
五徳
五徳の形状は4本足。鉄製です。シンプルなデザインでかっこいいですね。安定感も高いです。
(ちなみに余談ですが、nordiskのケトルがめっちゃお気に入りです。)
取り外しは出来ないため、天面を掃除するときは外せた方がより良い気もしました。一方で、固定式のため非常に安定感は高いです。
パネル(汁受け)面はほぼフラットでゴミがつまる場所が少なく、とても掃除がしやすいですね。
マイクロレギュレーター搭載
低温時、連続使用時の火力低下を最小限に抑える「マイクロレギュレーター機能」がついています。
実際に複数メニューの調理をこなしましたが、火力の安定感は高いと感じました。
参考までに当日調理したメニューです。
- なま落花生の茹で(40分程度落花生を煮ます。)
- チーズフォンデュ用の焼き野菜(パプリカ、人参、ピーマン)
- スパゲッティナポリンタン
これだけの調理を1台でこなしました。特に茹で時間の長い落花生は、火力が安定してくれたので助かりました。
CB(カセットボンベ)缶はOD(アウトドア)缶に比べてパワー面では不利ですが、マイクロレギュレーターによってそれを補ってくれる印象です。
長時間の使用でも、出力低下しにくいですね。
脚部分
脚は2本、ステンレス製で板状です。設置面積が多いので安定感が高いですね。
かなりの剛脚でしっかりとした安定感があり、ダッチオーブンなど重量級の調理器具を載せてもビクともしません。折りたたみは出来ませんが、薄型なので問題ないですね。
また、コンロの左右どちらか一方のみでの調理でも安定しています。
運搬時
出典:SOTO
運搬時はトートバッグタイプの付属ケースに入れます。その際は、側面の風防を外して、背面の風防を折りたたみます。
より上質な専用セミハードケース、SOTO ソトGRIDハードケース ST-5261がリリースされています
純正ケースで特に困ることはないですが、専用ケースの方がより安心して運べるのは間違いないですね。
このコンロ最大のウリである薄型設計(高さ14.5cm)ですので可搬性も優れます。
重さ2.25kgはアウトドア用ツーバーナーコンロとしては最軽量の部類。子供や女性でもラクラク運搬することが出来ますね。
CB缶の取り付け方法
CB缶の取り付け方法も直感的でイージーです。一般的なカセットコンロと同様に押し込んで回すだけですね。
さらに、CB缶の向きが横向きなのも注目点。他の多くのツーバーナーコンロは縦向きの製品が多いのです。
それによってコンロ自体の高さをグッと抑えていて、重心が低く安定感があります。
全体的なコンパクト感は随一の仕上がりで、個人的にはとても使いやすく感じます。
火力について
コンパクトにまとまっていますが、火力については全く問題ないパワーでした。
火力不足になりがちなCB缶仕様のバーナーですが、GRIDに関しては感じにくいですね。
- 連続中火で落花生を煮る
- 強火で野菜をさっと炒める
- とろ火でチーズを溶かす
など、さまざまな火力で調理したのですがいずれも調整しやすいです。
ただ、とろ火にしたときにいつの間にか火が消えていることは何度かありました。しかしこれはOD缶やCB缶を燃料源とするバーナーにつきものなので、GRIDが特別消えやすいという印象はないです。
オプション品
GRID テーブル ST-526T
出典:SOTO
調味料置きなどに使用可能なサイドテーブル、GRID テーブル ST-526Tが用意されています。
GRID グリルS
出典:SOTO
こちらは専用設計のGRID グリルS(ST-526GS)。3.2mm厚のスチール製。フチありなので肉を焼いたりするのに重宝します。
ステンレスヘビーポット GORA(ゴーラ) ST-950
出典:SOTO
ステンレスヘビーポット GORA(ゴーラ) ST-950は、GRID ST-526に雰囲気が激マッチするクッカーセット。めちゃくちゃかっこいいですね。
アウトドアコーディネーター、小雀 陣二氏プロデュースの逸品。
まとめ
- スタイリッシュなシンプルデザイン
- 横向きのガス缶によって高さが抑えられている
- 軽量&コンパクトを求めるなら最高の仕上がり
以上、SOTO レギュレーター 2バーナー GRID ST-526のレビューでした。
maagzを最後までお読みいただきありがとうございました。