小さな子供をキャンプに連れていく時に悩みは尽きませんよね。特に厳冬期は、大人だけでも「寒くないだろうか?」など不安が伴うのに、子連れですとなおさらです。
というわけで今回は、私が2歳児を連れて12月の山中湖でキャンプした際の体験をお話していきます。
結論から言えば、2歳児も真冬のキャンプは楽しめます!ただし、入念に事前準備は必要です。どのように準備をすれば快適なのか、過ごし方のコツをシェアします。
子供の寝床

子供は母親と一緒に寝るため、コット(写真参照。外で使う簡易ベッド)で寝ることは出来ません。コットは一人向けのサイズ感ですし、寝相が激しく落ちてしまいます。
ですので、基本的にはインナーテント内の地べたに寝ることになります。
底冷え対策は入念に

そのため、底冷え対策は入念に実施しました。断熱効果のあるマットやクッションをレイヤーリング(重ねる)ことで地面からの強烈な冷気を遮断します。
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氷点下でも快適に過ごせる具体的なレイヤーリング方法はこちらの記事にまとめてあります。
レイヤーリングの基本的な考え方を覚えて実践すれば、インナーテント内で地べたに就寝しても快適に過ごすことが出来ます。
布団型シュラフが良い

子供は基本的にマミー型シュラフで就寝することは出来ないと思った方が良いですね。寝相が激しいですし、暑がってどんどんシュラフの外側に出てくることが多いです。
結果、シュラフから這い出した子供を夜中に何度もシュラフに戻す、なんて作業が発生しがちです。
また、こっちのシュラフが良い!と言って兄弟喧嘩を始めたりする可能性もあります。
そのため、母親と子供2人ぐらいまで一緒に入れる布団型のシュラフ(コールマン アドベンチャーフリーススリーピングバッグ)を購入しました。これならカバー範囲が広いためシュラフから出にくくなります。
さらに母親と密着して就寝することが出来ますし、母親と子供の体温でかなり暖かく過ごせますね。

仕舞寸法が大きいのが玉に瑕なのですが、子連れキャンプで一度使うと手放せません。比較的安価なので子供が汚しても気になりませんし、洗濯することも出来ます。
普段自宅で就寝している環境を再現することが出来るので、ぐっすり寝てくれますよ。
電源サイトがオススメ

小さな子供連れでキャンプをする場合、可能であれば、電源サイトを選ぶことをオススメします。
必ず必要ではないですが、「使い放題の電源がある」という安心感は絶大です。慣れない子連れキャンプで、精神的に疲弊しているパパ・ママにとって少しでも心の拠り所があった方が良いですよね。
我が家では主にsugiyamaの電気毛布を稼働させるために借りています。一晩中つけていると結構消費電力が大きいので助かりますね。
とはいえ、昨今のキャンプブームでなかなか予約が思うように取れないこともあるかと思います。

そんな時は、ポータブル電源が一世帯あたり1台あればこと足ります。
LACITA エナーボックス (ポータブル電源) レビュー LACITA エナーボックス (ポータブル電源) とは [itemlink post_id="8417"] 高品質なモバイルバッテリーをリリースするLACITA社[…]
我が家ではLACITA エナーボックスを使っています。120,000mAhもの超大容量(iPhone 11pro約30回分)を誇るバッテリーです。ただしスマホの充電やテント内のLED灯なども兼務させると、明け方には空っぽになります。
人数を増やすと体感温度が上がる

テント内にできるだけ大勢で宿泊するのも非常に有効です。
PICA富士西湖 訪問レポートブログ 山梨県南都留郡富士河口湖町、西湖の湖畔に位置するPICA富士西湖の訪問レポートブログです。 訪問日は2020年12月25日〜27日。 設備の整った高規格キャンプ場 […]
写真は12月末のPICA西湖で、2ファミリー、大人4人子供3人が1つのテントで宿泊しました。人が一人幕内にいると、体温で 1℃/人ほど温度が上がると言われています。つまり、大勢居ると寒さが和らぎます。
それだけ人数が居て電気毛布をつけていると、むしろ暑いと感じるときもあるぐらいでした。
寝てくれるかな?心配無用です

普段と違う環境ですし、子供たちがちゃんとテントで寝てくれるのか心配ですよね。私も心配でしたが全くの杞憂に終わりました。
まともに外泊をしたことのないウチの2歳児も夜はすぐに寝落ちして朝までぐっすりでした。
昼間はキャンプ場でがっつり遊ぶので、ほぼ確実に寝てくれるはずです。その子の性格次第かもしれませんが、参考までに。
ただしこれも寒さ対策がしっかりと実施されている必要はあります。
石油ストーブの導入
石油ストーブを導入することで快適に過ごすことが出来ます。薪ストーブほど手間がかからないため、子供が居ても時間を取られずに導入することができますし、リスクも低いので活躍します。
運用時は、子供が触らないようにバリケードを配置すると良いでしょう。我が家の場合は自作のテーブルをストーブの周囲に置くことで子供たちが近寄らないようにしています。
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写真のストーブはトヨトミのレインボーストーブで、対流式(暖かい空気が上方向に出力される)仕様なので周りにバリケードを配置することが出来ます。
もちろん寝る時は一酸化炭素中毒のリスクがありますので、消すようにしましょう。先述した防寒対策をしっかり実施すれば、氷点下でストーブを消しても快適に就寝することが可能です。
焚き火はする?

我が家では、小さな子供たちがいても、キャンプの楽しさを伝えるために焚き火はします。ヒヤヒヤすることもたまにありますが、火の魅力や、危険性を小さな頃から学ばせるためです。
もちろん、焚き火の最中は子供たちから目を離すことが出来なくなるため、親たちにとっては負担が増えます。
ですので、あえて焚き火をしないという選択肢もアリだと思います。
2歳児でも臆せず冬キャンプにでかけよう!

以上、2歳児をキャンプに連れて行く際のコツなどをお伝えしました。
大切なのは、特に防寒対策についてはできるだけ入念に実施することです。寒ささえ乗り切れれば、子供達の心に残る素敵な思い出を作ることが出来ますよ!
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