テンマクデザイン パンダライト レビュー
軽さと設営の速さに特化したパンダライト
今回ご紹介するテントはテンマクデザインのパンダライト。※メーカー様からお借りしています。
主にソロキャンプ向けのティピー(ワンポール)テントです。今回は使い勝手と共に、真冬のキャンプでの使用感もお伝えします。
tent-Mark DESIGNSはアウトドアライフストア、WILD-1のオリジナルブランド。取り扱いは、主にテント、タープ、シュラフ、焚き火用品、調理器具など。
リーズナブルな価格帯ながら、高品質でデザイン製に優れたキャンプ用品を多数リリース。多くのキャンパー達から支持を受ける人気ブランドです。
こいしゆうかさんが監修したパンダ
パンダライトはイラストレーターであり、キャンプコーディネーターである「こいしゆうかさん」が監修したテントでもあります。
2009年から女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」を提唱し、女性目線のキャンプスタイルの提案、オリジナルテント「PANDA」のデザインなどを手がけるすごい人です。
ラジオ、テレビ、雑誌など他メディア出演多数。
パンダのラインナップ
テンマクデザインのパンダシリーズは他にも、
- パンダ
- パンダTC +
- パンダVC +
など、素材や機能が異なる幅広いラインナップを揃えています。
その中でもパンダライトはもっとも軽いモデルになります。
- パンダと同一寸法
- マテリアルを全て20Dにして軽量化
- 耐水圧は犠牲になっていない
- シリーズ中最軽量かつ、仕舞寸法も最小
それぞれのテント・インナーサイズはパンダ&パンダライトが同じ寸法(小さめ)。その他モデル(VC、TC)が同一寸法(大きめ)になっています。
さらに他のシリーズと比較した際に大きく違う点はスカートがなく、インナーテントもメッシュタイプのみという点。
パンダ | パンダライト | パンダTC + | パンダVC+ | |
素材 |
|
|
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|
耐水圧 | 1,500mm | 1,500mm | 1,500mm | 1,500mm |
収納サイズ | (約)430×240×130(高)mm | (約)430×140(高)mm | (約)530×270×190(高)mm | (約)530×250×180(高)mm |
組立サイズ | (約)2,400×2,400×1,500(高)mm | (約)2,400×2,400×1,500(高)mm | (約)2,700×2,700×1,700(高)mm | (約)2,700×2,700×1,700(高)mm |
インナーテント サイズ |
(約)2,200×1,000×1,350(高)mm | (約)2,200×1,000×1,350(高)mm | (約)2,500×1,150×1,550(高)mm | (約)2,500×1,150×1,550(高)mm |
重量 | (約)2.26kg | (約)1.94kg | (約)6.28kg | (約)6.29kg |
付属品 | ポール×1、ペグ×14、張り綱×4、収納ケース | ポール×1、ペグ×12、張り綱×4、収納ケース | ポール×1、ペグ×14、張り綱×4、収納ケース | ポール×1、ペグ×14、張り綱×4、収納ケース |
※パンダシリーズの仕様諸元を一応載せておきます。右スクロールで参照可能。
真冬[気温0度]でメッシュインナーのパンダライト
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今回は青野原オートキャンプ場で、一泊してきました。天気予報では明け方に0度まで気温が低下するとのこと。
パンダライトは先述の通りインナーがメッシュ仕様で尚且つスカートがついていないため、防寒性も気になるところです。
設営と撤収は簡単&スピーディー
まずは設営方法から。フライシートがきれいな四角形を描くように四隅をペグダウンします。
その後ポールを中から立て、インナーを取り付け。
最後に張り綱をペグダウンすれば完成です。え?これだけ??はい、これだけなんです。驚くほどスピーディーに設営できます。
パンダライトのいいところをもうひとつ付け加えると、フライにインナーテントをつけた状態で畳むことができる点。つまり、撤収も設営もこれ以上に素早く行うことができます。
全体図
正面からのビュー。シンプルで美しいシルエットです。前後左右対称形状となっており、設営の際に前後を気にする必要がなくて楽ですね。
ちなみにインナーテントは前後左右、4方向に設置することが可能です。隣のサイトとの位置関係を考慮して配置すれば、プライバシーも守りやすい仕様です。
テンマクデザイン パンダライトのディティールをご紹介
付属品
まずは付属品から。
左からフライシート、インナーテント(フルメッシュ)、ポール(1本)、ペグ(12本)、取り扱い説明書。(張り綱はフライに取り付け済み)
シンプルなティピータイプのテントなので、ポールも1本だけです。
写真入りのわかりやすい説明書が付属。WEBでも見ることができるので、万が一無くした場合も安心です。
純正ペグ
純正ペグは十分な強度があり、社外品の必要性を感じさせない仕上がりです。
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マテリアル
フライマテリアルはパキっとした質感の20D(デニール)のリップストップナイロン素材。非常に薄手で軽さに貢献しています。
ドアパネル
フロントのドア(フラップ)を開けた図です。今回は向かって右側をドアとしましたが、左側をドアにしたりフルオープン状態にすることも可能です。
ダブルジップ仕様で使い勝手もよいです。欲を言えば止水ジップが欲しいところ。ですがフラップがついているので防風、防水性も考慮されています。
ドアの固定部分。くるくるとロールして格納する仕組みです。
ベンチレーター
大きめのベンチレーターが装備されており、非常に通気性が高いです。
ベンチレーターは前後2箇所に装備されています。
張り網
張り網は前後4箇所。アルミ製の自在金具は赤色のアルマイトが施されていて、ちょっとしたアクセントになっています。締め込みもしやすいサイズ感です。
インナーテントのサイズ感
大人ひとり寝るのには十分な広さ。ヘルメットや小さめのバッグは中に置けますが、大柄なシートバッグなどは広い前室に置くのがベターです。
小物を入れるのに便利なインナーポケット
インナーテント内にはスマートフォンなどを格納できるポケットが装備されています。
天井部分にもLEDランタンなどを入れられるポケットが設置されています。
天井
インナーテントは吊り下げ式。ポールを立てるセンター部分には当て布が施されており、耐久性を上げています。
バイクへの積載
今回はGIVIのシートバッグ「UT806」を使って積載しました。バッグが大きいこともあって他のギアと一緒に余裕で収まるサイズ感です。
パンダライトは2kg弱の重さなので、バッグの上部に固定するのもありですね。
単体で積載したイメージ。非常にコンパクトで、積載性の低いオートバイでも積みやすいサイズ感です。
テンマクデザイン パンダライトのメリット
広い前室
前室は広く、横幅が70cm近い大型のシートバックを置いても余裕の広さです。
※UT806のサイズは420×680×340(mm)
結局パンダライトは冬でも使えるの?
スカート無しパンダライトは真冬でも使えるのか?という点について。結論から言えば、最低気温が0度になったこの日でも使えました。
この日持っていった寝具は下記の通り。
シュラフ:アルパインバロウバッグ#1/mont-bell モンベル
インフレーターマット:U.L.コンフォートシステムパッド 120/mont-bell モンベル
靴下も履かずに寝たのですが、寒さで目を覚ますこともなく快適に就寝。
もちろん寒さへの耐性だったり、シュラフなどのスペックにも左右されるので一概には言えないところですが…。
スカートがなくインナーもメッシュのみのため通気性に優れますが、ある程度気温を選ぶ仕様と言えるでしょう。
風の強い日は下から冷気が入ってくるはずなので、それなりの寒さを感じる可能性があります。基本的に真冬用の防寒対策はしっかりとしておいた方がよいですね。
モンベル クロノスドームと比較
少し余談ですが、筆者が普段使っているモンベルのクロノスドーム2型と比較してみます。
(クロノスドームはコールマンのツーリングテントやOGAWAのステイシーSTなどと並ぶ、キャンプツーリングでは定番のテント。筆者は7年ほど使っています。)
インナーのサイズ比較は下記の通り。クロノスドームの方が若干大きい設計です。
パンダライト 2,200×1,000mm
クロノスドーム 2,300×1,300mm
どちらのテントも1人で使う分には十分な広さ。一方で、大人2人で使うには少々手狭なサイズ感です。
重量&収納サイズ
パンダライトの重量を計測。フライ、インナー、ポール、収納袋で2kgを切る重量。キャンプツーリングでも持って行きやすい重さです。
クロノスドームが2,226g。200gほどパンダライトの方が軽量です。
単体で見ればわずか200gですが、持っていくギアを軽いものに替えていくとトータルではキロ単位で軽量化できますね。
収納サイズはほぼ互角です。
まとめ
というわけで、テンマクデザインのパンダライトのレビューでした。改めてまとめると下記のとおり。
- キャンプツーリングに適したサイズ感と重量
- 設営、撤収が簡単
- スカートなし&メッシュインナーだが装備次第では真冬でもOK
スカートレス+オールメッシュのインナーということで厳冬期の使用に不安を感じていましたが、防寒対策を施すことで普通に使うことができました。
軽量・小型な設計のため、キャンツー用のテントとしてかなりありだと思えるテントでした。
MAAGZを最後までお読みいただきありがとうございました。
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