ogawa ファシル レビュー
ogawaのテント、ファシルのレビューです。(キャンパルジャパン株式会社様よりお借りしました。)
11月の西湖キャンプ・ビレッジ 「ノーム」で4人家族(子供3歳、5歳)のファミリーキャンプに使用しました。
結論から述べると、
- 美しいシンメトリーデザイン
- ちょうど良いサイズ感覚
- 簡単な設営
- トータルバランスに優れたテント
という印象でした。詳細をお伝えしていきたいと思います。
ファシルの使用方法
今回のテストではインナーテント有りの状態で、家族4人の就寝幕として使用しました。
張り網のペグダウンは左右4箇所ずつ、計8箇所に設置されています。
たとえ設営した時点で無風でも、キャンプ場では天候の急変もありえるため、全ての張り網を張ります。
また、テントは張り網をすべて正しく張った状態で剛性が出るように設計されています。
ファシル SPEC
- 重 量 / 総重量(付属品除く): 13.6kg
付属品重量: 約3.1kg
[内 容] フライ:約6.0kg、インナーテント:約2.7kg、
ルーフフライ:約0.6kg
ポール:約4.3kg - 素 材/フライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm)
ルーフフライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm)
インナーテント:ポリエステル68d
グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
ポール:6061アルミ合金φ14.5mm、7.9mm - 収納サイズ/72×30×30cm
- カラー/サンドベージュ×ダークブラウン
- 付属品/ルーフフライ、張り綱、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋
- JANCODE:273700、 カートン入数:1
ファシルの付属品
付属品一覧
付属品一覧です。左から、収納袋、フライシート、インナーテント、ペグ、ポール、ルーフフライ。
ポールは全部で5本。ポールA(黒)×4、ポールB×1。
その他張り網、ペグハンマー付き。
他のogawaテントに共通することですが、セット内容にペグハンマーが含まれているのは非常に親切ですよね。
キャンプでテントを設営するために、なくてはならない道具のひとつがペグです。 ペグの選択を間違えてしまうと強風でペグが抜けてしまい、テントやタープが飛ばされる事態にもなりかねません。 キャンプ地がどんな状況でも快適に過ごすために、[…]
オプション
その他、インナーテントの下に設置するPVCマルチシートが別売り。
さらに、インナーテント内のグランドマットも用意されています。
(今回お借りした中には含まれませんでしたので、他テント用を流用しました。)
全て純正品で揃えるとなると、
PVCマルチシート = ¥11,550 (税込)
グランドマット = ¥18,700 (税込)
トータルで¥138,050のお買い物です。
出費を抑えたい場合、マルチシートやグランドマットは社外品でも良いでしょう。
ファシルの設営手順
設営手順動画
公式YouTubeチャンネルの設営動画がめっちゃ分かりやすくて嬉しいです。また、誰が張ってもそれなりに綺麗に張れるような仕組みになっているのも素晴らしいと感じました。
手順や構造がシンプルな上に、モノ自体の大きさも適度でとても設営しやすいですね。
慣れてくれば、大人一人での設営も楽にできるかと思います。
フライシートを広げる
設営手順を簡単に解説します。
まずはフライシートを広げます。だいたい、普通乗用車1台分ほどのスペースが必要です。
ポール(A)を通す
ポール(A)をフライシート上部のスリーブに通します。4本のポール(A)は全て同じ形状なので迷いがありません。とても分かりやすいですね。
文字で表すと「井」形状にクロスする塩梅で、ポールをスリーブへ通していきます。
バネピンにポールを挿す
全てのポール先端をバネピンに差し込みます。
バネピンとポールの対応も「ここ!」という位置にバネピンが来ますので対応箇所がすぐに分かります。
テントが自立する
たったそれだけで、もうテントが自立します。ここまであっという間です。
そして、この状態でテントを移動可能であるのが美点です。最初にバミった位置が気に食わなくてもOK。任意の場所まで移動しましょう。
さらに、自由に向きが変えれるため結露や雨天でテントが濡れた場合に干すときにも有効ですね。
ただしその場合2人いるとスムーズです。
フックをかける
次に、幕に付いているフックを全て掛けます。パチンと簡単に掛けることが出来ます。
ペグダウン
お好みの位置が決まったら、まずは前後4箇所をペグダウンします。
それから、ポール先端×8箇所をペグダウンします。
ベンチレーションを立ち上げる
テント中央部に配置されたベンチレーションを立ち上げます。(前後2箇所あります。)
ベンチレーションはマジックテープでホールドされる仕組みです。
ルーフフライを掛ける
ルーフフライを掛けます。そんなに大きくない幕体なのでファサッと掛けることが出来ました。
ルーフフライもマジックテープ留めとなっており簡単です。
ポール(B)を設置
幕内に入って、センター上部の穴にポール(B)を取り付けます。
ルーフフライの中央部に突起を持たせるためのポールですね。おそらくですが、ルーフフライに雨水が溜まらないための意匠だと思われます。
外から見ると、ルーフフライの中央に突起があることが分かります。ここがポール(B)で持ち上げられている部分です。
張り網をペグダウン
8箇所の張り網をペグダウンします。
インナーテントを設置
最後にインナーテントを設置します。
吊り下げ式なので非常に簡単でした。
前方2箇所をペグダウンして固定する仕組みです。
完成
完成しました。部品点数が少なくオペレーションも簡単です。
小さなお子さんがいらっしゃるファミリーでも難なく設置することが可能ですね。これは本当に助かります。
ファシルのディティール
オールシーズン対応
フルメッシュでオールシーズン対応です。今回テストしたのは秋季ということで涼しさはテスト出来ませんでしたが、これだけ全面が大きく開くので暑さは感じにくいはずです。
さらに、上部2箇所のベンチレーションも通気性が良いですね。
前後の入り口もご覧の通り、非常に大きなメッシュ仕様です。
長めのスカート
一方で、テント下部には冷気をシャットダウンしてくれる長めのスカートが全面に付いています。
11月の西湖ということでそれなりに寒さは感じましたが、就寝時には底冷えせずに快適に過ごすことが出来ました。
湖風が吹き付けても気になりにくい印象もありましたね。
取り回しの良いサイズ感
大きさ&重さ(約13.6kg)は非常にちょうど良い感覚。特別軽いというものではないですが、持ち運びが苦になりません。
とはいえ必要にして十分以上の居住空間も確保されており、非常にバランス感覚に優れたサイズ感です。
車のラゲッジスペースを占領することもなく、可搬性に優れています。
75デニールのポリエステル
マテリアルは75デニールのポリエステル。
100D=トレッキングのバックパックなど
200D=クライミングパンツなど
400D=ウェーダーなど
クロスポールによる剛性感
φ14.5mmのアルミ合金製ポールは、特別太いものではありません。しかし、4本がクロスされて設置することで抜群の安定感を生み出します。
軽いので持ち運びが楽というメリットもあります。
ogawa アポロン レビュー ogawa アポロンとは [itemlink post_id="7575"] ogawaのテント、アポロンを購入し数回使用しましたので所感をブログにまとめておきます。 [sitecar[…]
参考までに、同社のトンネル型テントであるアポロンはφ19mmとφ17.5mmのメインポールを使用。写真はアポロンのポールです。
がっしり感はアポロンに歩が有ります。(ただし重たい。)
一方で、ファシルは細いポールを巧みにクロスさせることで必要にして十分な剛性感を生み出しています。
前室の広さ
前室の広さイメージです。さすがにインナーテントを張ると広々、というわけではありません。
大人2人+子供1人ぐらいが快適に過ごせる上限、という感覚ですね。
4人家族でしたらテント+タープで居住空間を稼ぐとちょうど良いと感じました。
ヘリノックス コットワン コンバーチブル レビュー [itemlink post_id="905"] [itemlink post_id="7986"] 全キャンパー、フェスマニア垂涎の高級スリーピングコット、ヘリノックス[…]
インナーテントを張った状態で、ヘリノックスのコットワン・コンバーチブル(長さ190cm)を縦に置くことが出来ます。
家族はインナーテント内で就寝し、パパだけコット寝することも可能です。
インナーテントの広さ
インナーテントの広さイメージです。写真は、身長156cmの女性が横になっています。
スペック表ですとインナーテントの奥行きは2mとなっているのですが少し短めに感じました。長身の男性が縦に寝ると足がインナーテント側壁に触れる可能性があります。
とはいえ十分な広さがありまして、親2人+子2人が問題なく就寝することが出来ました。
まとめると、「ややコンパクトですが、小さな子供の4人家族には問題ない大きさ」です。
- 1
- 2