バンドック ソロティピー1 TC レビュー
バンドック ソロティピー1 TCとは
今回ご紹介するテントはバンドックのソロティピー1 TC。※メーカー様から提供していただきました。
主にソロキャンプ向けのティピー(ワンポール)テント。フライシートにTC素材(ポリエステルとコットンの混紡生地)を採用。通気性に優れ、焚き火の火の粉にも強い仕様です。
タープ代わりに使えるフラップ付き、さらに渋いカーキのカラーリングが「映える」軍幕風のルックスで2万5千円弱というロープライス。
(カラーリング違いの「BUNDOK ソロティピー 1 TCサンドベージュ」も有ります。)
Amazonで売れに売れまくっている名作テントで、その人気の秘密を探ってみたいと思います。
※Amazonのテント売れ筋ランキング1位(2020年12月)
バンドックは、新潟県三条市に本社を置く株式会社カワセが手掛けるアウトドアギアブランド。ツーリングやソロキャンパー向けのキャンプ道具を多数リリースしています。
(三条市はスノーピークやユニフレームの本拠地でもあり、「モノづくりの街」として知られています。)
優れたコストパフォーマンスを誇るテントが特に人気で、今回ご紹介する「ソロティピー1 TC」の他、パップテントの「ソロベース」など名作揃いです。
バンドックのソロテント ラインナップ
BUNDOK(バンドック) ソロ ティピー 1 BDK-75
フライシートにポリエステル製素材を採用したソロ ティピー 1 BDK-75。今回ご紹介する「ソロティピー1 TC」に比べるとより軽量、かつ安価なテントです。
バンドック ソロベース
パップテントの「ソロベース」というモデルもあります。こちらも大ベストセラーのソロテント。
パップテントとは、いわゆる「軍幕」の一種で、軍人が使用するために開発された軍用テントです。別名「ハーフシェルター」、「シェルターハーフ」などとも。
本来2人用として使われるのですが、ソロキャンプ用として使う場合がほとんど。設営が簡単で、片方の幕を跳ね上げてシェルターにもなる汎用性の高さも魅力。
ソロティピー1 TCのスペック
製品名 | ソロティピー1 TC |
素材 | ●フライ/コットン混紡生地(ポリエステル65%・コットン35%) ●インナー/ポリエステルメッシュ ●ポール/アルミ合金 |
収納サイズ | 約440×240×240mm |
組立サイズ | 約2400×2400×1500mm |
インナーテントサイズ | インナーサイズ/約2200×1000×1350mm |
重量 | 約4.8kg |
付属品 | フライシート×1・インナーシート×1・メインポール×1・サブポール×1 ペグ×14本・ロープ×5本 ・収納ケース×1 |
※ソロティピー1TCの仕様諸元です。
ソロティピー1 TCを青野原キャンプ場で試し張り
相模原市の青野原オートキャンプ場の訪問レポートブログです。 清流道志川の恩恵を気軽に受けれる、初心者向けのオートキャンプ場になります。 青野原オートキャンプ場訪問レポート 相模原市、道志みち沿いに位置する青野原オートキャンプ場[…]
気温0度の青野原オートキャンプ場で、キャンプツーリングに最適なテントを求めて試し張りしてきました。
積載量に限りのあるバイクですので、キャンプに行くなら荷物は軽くコンパクトにしたいもの。そんな時、軽量なソロティピー1 TCが適しています。
先に使用感をまとめると以下。
- 軍幕ライクな渋いデザイン
- 相当にしっかりとしたマテリアル
- キャンプツーリングに適したサイズ感と重量
- 設営、撤収が簡単
- TC素材と長めのスカートで真冬でもOK
ディティール
付属品
早速付属品を見ていきます。
左から収納袋、フライシート、インナーテント(フルメッシュ)、ポール(2本)、アルミVペグ(14本)。(張り綱はフライに取り付け済み)
シンプルなティピータイプのテントなので構成はシンプルです。ただし、フロントフラップを跳ね上げるためのポールが1本多いのが特徴です。
説明書が収納袋に縫い付けられています。これは無くさずに済むので嬉しい配慮。
純正ペグ
純正ペグはアルミのVペグ。
グリーンのアルマイトが美しい仕上がりです。「屈強」と呼べるほどの強度は持ち合わせていないのですが、必要にして十分な強さ。
ただ少し短めという印象はありますので、宿泊する土地の地質によっては少し長めのペグが必要になる可能性もあります。
キャンプでテントを設営するために、なくてはならない道具のひとつがペグです。 ペグの選択を間違えてしまうと強風でペグが抜けてしまい、テントやタープが飛ばされる事態にもなりかねません。 キャンプ地がどんな状況でも快適に過ごすために、[…]
バイクへの積載
バイク(BMW G310GS)への積載方法です。今回はGIVI製パニアケース(TREKKER DOLOMITI)の上部に括り付けて運搬しました。タンデムシートに載せても良いですね。
仕舞寸法が小さいので運搬に困るようなことはありません。
全体図
張った姿を斜め後ろから見た図です。ドアは前後にあります。後述しますが前側は大きめなフロントフラップで、後ろ側はシンプルなセンターファスナー仕様です。
前にはロゴマークが記載されているのでテントの向きは簡単に分かります。
マテリアル
フライマテリアルはTC素材(ポリエステル65%・コットン35%)。個人的には焚き火の火の粉に強いところが好みで、TC素材のテントを選ぶことが多いです。
ポリエステル素材と比べて少し重さはありますが、小さなソロテントであればそこまで重量が増えないのも良いですね。
非常にしっかりとしたマテリアル、という印象で質感が高いですね。
就寝したときに遮光性が高いのが印象的でした。内部が暗いテントがお好みの場合にマッチするかと思います。
ドアパネル
フロントのドア(フラップ)を開けた図です。ソロティピー1 TCの特徴のひとつである大きめなフロントフラップ。
他社製のソロ向けティピーテントと大きさ自体は変わらないのですが、フロントフラップをポールで跳ね上げた分、広々と空間を使うことが可能です。
日陰を作ることが出来て、場合によってはタープを使わなくても済む点が嬉しいですね。
ただし、フラップ仕様について一点だけ気になる点がありました。フルクローズ時にテント内側で余ったフラップを留めるための機構がありません。
そのため長いフロントフラップがテント内に垂れてしまいます。
→現行のモデルは対策済みで内側でロールして格納できるように改良されているそうです。(メーカー確認済み)
張り網は前後4箇所 + フロントドアのフラップに1箇所。
安価なテントなのにポールが2本付属するのも嬉しいですね。(別売りというテントも多いです)
「ポールが細くて不安。」というレビューを見かけたのですが、個人的にはそれほど気になりませんでした。
必要にして十分の剛性があるように感じます。
※仮にもしポールの細さが原因でテントが倒れてしまったとしても、テントサイズ的にそれほど危険な目にあうようなこともないと思います。
フラップのジップ部分はシングルジップ仕様。欲を言えばダブルジップが欲しいところです。ジップの上に比翼(前立て)がついているので防風、防水性も考慮されています。
フロントドア(フラップ)は必ずしもポールで立てる必要はなく、写真のように巻きつけてもOK。
くるくるとロールして格納する仕組みです。
ベンチレーター
大きめのベンチレーターが装備されており、非常に通気性が高いです。マジックテープで立てる仕様。
ベンチレーターは左右2箇所に装備されています。
インナーテント
インナーテントはハーフタイプのフルメッシュ仕様。吊り下げ式で、下部はバックルでフライシートと固定する仕組みになっています。
基本的にインナーテントの向きは、正面から見て横向きのみの設定となります。フロントドアが斜め開きになっているため、インナーテントを縦向きで固定することが出来ないためです。
使用したのは1月の道志、青野原キャンプ場で、フルメッシュだと寒いかな?という懸念がありましたが、がっしりとしたTC素材フライシートのおかげで寒さは感じにくかったですね。
インナーテントでの就寝イメージ(身長163cmの男性)です。
前室
前室です。特別広いわけではないのですが、必要にして十分なスペースが確保されています。
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参考までに、左に置いたテーブルはタクティカルテーブル ブラックM(幅57×奥行40×高さ38cm)となります。
オレゴニアンキャンパーの防水グランドシート Mサイズを敷くとピッタリです。
天井
ポールを立てるセンター部分には特に当て布などは施されていません。しかしTC素材が厚手なのでよほど回数を重ねない限りは大丈夫だと思います。
さらにポール先端が丸みを帯びているので心配ないでしょう。
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